イチキュウハチヨン?
月曜日の午後、喫茶店に入ったら、テーブルに1人、カウンターに1人とお客さんが2人だけ。
これが初めて入る喫茶店であれば、完全に引いてしまう光景だが、何度が通っているのでカウンターの席に座る。かつては学生で賑わっていたが、いまはオフィスビルばかりとなり、昼休みがすぎ午後3時にはまだ間があるこの時間帯の喫茶店は、いつも空いている。
店内に置かれているCDショップの新譜案内を見ていたら、”イチキュウハチヨン読みました?”と、マスターから問いかけられた。
咄嗟のことでイチキュウハチヨンが何なのか分からず、”それ何ですか?”と聞き返す。
”村上春樹の1Q84ですよ!”
近くに大きな書店や出版社があるので、ここでは新刊の話題もよく上がるのだろう。
しばし村上春樹談義となるが、お互い、それぞれ読んだ村上春樹の本の名前を上げようとするが、どうも続かない。もちろん「ノルウェイの森」は読んでいるが、それから先が出てこないのだ。その昔、村上春樹はジャズ喫茶をやっていた、膨大な量のジャズレコードをもっているらしいなど、「Portrait in Jazz ポートレイト・イン・ジャズ」や「村上ラヂオ」などの話はでてくるが、肝心の小説になるとお互いにたよりない。
ところで1Q84って、そんなに話題になっているのだろうか?
帰り道、いつもの書店に立ち寄ったら、”村上春樹「1Q84」完売しました”のポスター。なるほど、こういうことになっていたのか・・・。
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