プラッシー
日本橋を歩いていたら、ある建物のシャッターに「屋根つき駐車場あります」の張り紙。
駐車場といっても、それは古い商店らしき建物。ちょうど片側のシャッターが開けられ、その屋根付き駐車場の内部が、道路から見えるようになっていた。
奥の方はハッキリしないが、薄暗い建物の中は、家具もなくガランドウ、長い年月を経たらしく天井も梁も黒く煤けているようだ。暗い中そこだけぼーっと明るく、一枚の紙が奥の板壁に残されていた。
「とう精業者登録証」
さて「とう精」とは何だろうか?
広辞苑で調べたら、「とう精」は、漢字では搗精となり「玄米を白米にする」とある。これは「精米」と同じ意味だと思うが、米業界用語では「とう精」と「精米」は、微妙に異なるのかもしれない。とにかく、この建物は、かつて精米をしていたお店なのだろう。となれば、梁の割れ目に白いものが見えるが、これは精米中にでた粉が付着したものかも。
ところで、かつてお米屋さんが配達していた飲料プラッシーを、憶えている人はいるだろうか。プラッシーは、武田薬品の系列会社が販売していたビタミンC入りのビン詰め飲料で、オレンジジュースに似た色をしていた。このプラッシー、とっくに無くなったと思っていたら、じつは今もハウスウエルネスフーズから期間限定で売られているそうだ。興味のある人は、近所のスーパーなどをチエックすると見つかるかもしれない。
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