幻影地図
これが多いのか少ないのか分からないが、ここ3ヶ月で3度、道案内の質問を受けている。
最初は、駿河台の坂で信号待ちしていたとき、”・・・病院はどこでしょうか?”と問いかけられた。そのときは道順を教えて、すんなり終わった。これは自分でも覚えがあるが、駿河台辺りは病院が多くあり迷うことがある。じつは、私も、以前その病院を探したことがあったのだ。
二度目は、現代美術館へ向かうため都営新宿線菊川駅で下車した途端、”・・・セレモニーホールはどこでしょうか?”と聞かれた。とつぜん葬儀場の場所を聞かれ驚いたが、まあ質問するほうはあせっていたのだろう。これは全く知らなかったので、近くのコンビニで聞いてみましょうとなった。
そして三度目は、つい先日、日本橋の歩道で”・・・ビルはどこでしょうか?”である。パソコンでアクセスできるオンライン地図のプリントを示して質問されたのだが、地図上にマークされている場所は、まさしく目の前の場所。しかし、そこにあるのはビルでなく公園。質問者は、「オンライン地図が正しく、自分が地図を読み違えて別の場所にいる」と思い質問してきたらしいが、その公園は、再開発で新しく出来たものなのだ。
オンライン地図は更新が速やかに行なわれるとはいえ、新たな情報が収集され地図に反映されるには時間がかかる。それまでの間、消えた建物は、地図の中のつかのまの幻影となる。たぶん、このような地は都内に数多くあるだろう。
たとえば、写真は交詢ビル隣りにある銀座6丁目7-12の土地。
Google Map(2009年11月15日現在)では、瀧山町ビルヂング(第22ポールスタービル)があるようになっているが、今は、ご覧のような駐車場になっている。(ここにあった瀧山町ビルヂングは、昭和3年建築の古いビルだったが、最近取り壊された。)
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