東京ひがし案内を手に
今週読んでいるのは、「東京ひがし案内」(森まゆみ、ちくま文庫、2010/4、¥760)。
「東京ひがし案内」は、数多くの東京本の著者として知られる森まゆみの最新刊、イラスト:内澤旬子、地図:川原理子。巻末に、Webちくまの連載の文庫オリジナルとある。
動坂(文京区)で生まれ育った著者だけあって、この本が取り上げているのは、文京区とそれに隣接する台東区、荒川区、北区、豊島区と千代田区に、中央区を加えた地域。地理でいえば、上野台、本郷台、豊島台などの台地とその縁にある崖と隅田川に囲まれた地域である。いずれも古くから開けた町であり、いまも多くの旧跡が残る地である。
記述は、ポイントを押さえて簡潔にして十分なもの。さらに各地域ごとに手書き地図も入っており、読み物としてだけでなく散歩ガイドとしても使える。というか、この本を手にしたら出かけたくなること間違いなし。これは東京のひがしを散歩する人に、安心しておススメできる一冊。
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