萬年橋
小名木川が隅田川に接するところに架かる萬年橋は、二重アーチが美しい橋である。
萬年橋は、江戸切絵図にもその名を見ることができる古い橋だが、現在のものは昭和5年11月に架けられた鋼鉄橋。大正14年に起きた関東大震災後の復興期に架けられた、いまも残る昭和初期橋梁の一つである。
隅田川テラスからながめるアーチ姿も美しいが、橋の両側にある歩道から内部を見上げたときの鉄材の複雑な組み合わせは印象的。なめらかな曲線のように見えるアーチも、じつは短い直線の組み合わせで作られていることが分かる。
この橋に立ったことがなくても、この橋付近の景色を見た方は多いはず。
じつは、この橋は、数多くのTVドラマの水辺風景に登場している。近くに清洲橋があり、隅田川がゆるやかにカーブして景色に変化があり、しかも水上バスが時々通るなど、いかにも東京の水辺らしい雰囲気があふれている。それでいながら橋を通るクルマが少なく静かという、ロケに絶好の条件も揃っている。
最近は、テラスからスカイツリーも見えるようになり、ますます魅力をましている。萬年橋の人気は、これからもつづきそう。
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