中原淳一の枯葉
先日、大江戸線10周年記念JAZZライブのustream中継で、若いジャズグループが演奏する枯葉を楽しんだ。
シャンソンとして知られる枯葉は、イブモンタン、ジュリエットグレゴやエディトピアフなどが歌い、英語版となりナットキングコールが歌い、さらにビルエヴァンス、マイルスデヴィスなど数多くのジャズミュージシャンが演奏し、いまやスタンダードソングといえるほどの有名な曲である。昨晩、BSでヒッチコック映画「知りすぎた男」が放映されたが、母親役で出演していたドリスデイもアルバムの中で歌っていたはずで、この曲をとりあげたミュージシャンは数え切れない。
その中で、私が思い出すのは1960~1970年代に活躍した岸洋子である。岸洋子は、シャンソン・カンツォーネ歌手、「夜明けの歌」でレコード大賞を受賞したが病に倒れて亡くなった。派手な歌手ではなかったが、その歌声は少し陰りというかしっとりとしたところがって、彼女が日本語で歌う枯葉は、心に染みてくるところがあった。
いま手元に岸洋子の古いLPがあるが、枯葉は中原淳一・詩とある。これは、オシャレな女性誌「それいゆ」を創刊した中原淳一だろう。少女雑誌の挿絵からはじまって、ファッションやインテリアなどオシャレな生活を提唱した中原淳一は、シャンソンの訳詞も手がけていたそうだが、これもその中の一つなのだろう。
さて、あなたの思いでの「枯葉」は、どのようなものだろうか・・・。
| 固定リンク
コメント
空耳アワーで仏語でなく英訳詩の「Since you went away」を「先週上野へ」と聴いてからは...誰の「枯葉」を聴いても「先週上野へ」が耳に....
私の場合はやはり名義上Cannonball AdderleyがリーダーのSomethin' ElseでMiles Davisがソロを吹いている「枯葉」が原点ですね。その後のMiles In BerlinとかMiles In EuropeとかAt The Blackhawkの「枯葉」とアレンジやアドリブの違いを聴き比べしたのは...二十歳頃の事でしょうか...
投稿: iGa | 2010/12/12 16:15
iGaさん、お久しぶりです。
やはりJazzの枯葉となると、Miles Davisの名を上げる人が多いですね。記憶に残る枯葉演奏のもっとも有名なものかも。
ところで空耳アワーですが、youtubeでナットキングコールの枯葉を聴いたら、たしかに「先週上野へ」のように、これは傑作ですね。
投稿: じんた堂 | 2010/12/13 10:25