6月の花[アマチャ」
アジサイに似た木が植えられた小鉢が、縁台の上に置かれていた。
青色の小さな花がたくさん集まった外側に四つ葉のような花弁、鉢の持ち主から”これはアマチャですよ”と教えてもらう。アマチャ(甘茶)という言葉は知っていたが、その名の植物を見るのは初めて。
アマチャのお茶は、花祭り(お釈迦様の誕生を祝うお祭り)で小さな釈迦像にかけることが知られている。手元の図鑑に載ってないのでネットで調べたら、”アマチャは、薬草として利用されており、葉を乾燥・発酵させそれを煎じてお茶として飲む”とある。その名の通り甘く、”甘味料としても利用される”とある。
それにしても、この花はアジサイに似ている。
ところでアジサイは毒があると古くから言われている。原因物質はまだ特定されていないが、アジサイの葉を食べての中毒例がある。また古くから飲まれているアマチャの茶も中毒例がある。
濃いアマチャの茶は、苦味があり吐き気をもよおすことが報告されている。これは民間伝承だけでなく、厚労省の自然毒リスクにも掲載されている。
キレイな花には毒があるというが、アジサイ・アマチャともに弱いながらも毒があることは憶えておきたい。
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