「東京のひがし本」フェア
今月の深川いっぷくは、化けもの人形師 北葛飾狸狐個展「深川怪談2011」が8月21日まで開催されています。同時にリコシェ棚では、「東京のひがし本」フェアを開催しています。
リコシェさんが選んだ「東京のひがし本」、「江戸東京 怪談文学散歩」(角川選書)の著者東雅夫さんが選んだ「東京のひがし本」および、じんた堂が選んだ「東京のひがし本」を展示販売しています。これらは全て新刊本です。
いずれも、あえて説明する必要がないほどよく知られた本ですが、まだお持ちでない方には東京のひがしを案内するとともに、すでに旧版をお持ちの方も新たな魅力を発見できる本です。
じんた堂が選んだ5冊は、
「墨東綺譚」永井荷風・岩波文庫
「僕の東京地図」安岡章太郎・世界文化社
「きのふの東京 けふの東京」川本三郎・平凡社
「私の浅草」沢村貞子・暮らしの手帖
「月島物語ふたたび」四方田犬彦・工作舎
「墨東綺譚」は、木村荘八の挿絵がふんだんに入っている岩波文庫版。「僕の東京地図」は、多くの写真を追加し新たな魅力が加わった安岡章太郎の本。「きのふの東京 けふの東京」は、いま東京を語る作家の代表である川本さんの作品。女優・エッセイストとして活躍された沢村貞子さんの「私の浅草」は、新装版で再登場。銀座に近いのにどこか古き東京を思わせる月島をさまざまな切り口で描いた「月島物語ふたたび」など。いずれもおススメの本。
8月7日(日)の読売新聞「よみうり堂」読書委員が選ぶ「夏のイチオシ」、小泉今日子さんは、「私の浅草」(沢村貞子)を選び、”自然の驚異を思い知らされた今、私たちはあの慎ましさを学ぶべきなのだと思います。クーラーも冷蔵庫もなかった時代、人はもっと工夫しながら生きていたのではないでしょうか。そういう暮らしの方が実は豊かだったのでは、と考えさせられるエッセイです”と語っています。
さらに8月24日からは、いまは入手困難な本を展示するとともに、新刊本の種類を増やして販売する予定です。あわせて第4回深川橋めぐりツアーを8月27日(土)に計画中です、詳細は近日中に告知します。
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