「明治大正スクラッチノイズ」を読む
ウエッジ文庫出版リストには、内田魯庵や平山蘆江など明治・大正に活躍された作家の作品が並んでいる。そのリストの中に、書名は明治・大正とあるが昭和それも戦後TVに登場していた人の作品がある。柳澤愼一の「明治大正スクラッチノイズ」。
柳澤愼一?映画俳優、TVに出ていた、歌それもジャズも唄っていた歌手、どこかシャレタ雰囲気のあったあのオジサンだろうか?前書きで永六輔も書いているが、その柳澤愼一なのだ!
「明治大正スクラッチノイズ」は、明治元年から始まり年代順に音楽の話題を紹介しているが、その話はジャズはもちろん演芸(落語・講談)から政治まで縦横無尽に広がりまさしく薀蓄満載。しかも、どのページから読み始めても楽しめる。
それにしても400ページを越えるこの本が¥800とは、ウエッジ文庫はなんて大バーゲンなんだろうか!これは音楽だけなくエンターテイメント全般に興味のある方におススメ、できれば昭和をカバーする後編を期待したい。
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