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2012/12/23

赤い実

 正月飾りの鉢植えのなかに真っ赤な実をつけた小さな木がある。

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 たぶん千両(せんりょう)か万両(まんりょう)だろう。ともに見た目は同じような赤い実をつけるが、葉の上に実をつけるのが千両、葉の下に垂れ下がるように実をつけるのが万両だ。この見分け方によれば、写真の赤い実は万両となる。いずれも赤い実をお金にたとえて何両と呼ばれるが、万両は千両よりも実が多いそうで、このほかに百両(ひゃくりょう)や十両(じゅうりょう)というものもあり、こちらは千両より実の数が少ないそうだ。

 ところで明日はクリスマスイブ、クリスマスケーキを食べる人も多いだろう。最近は、クリスマスケーキの形も飾りつけも様々で、どれが定番と簡単に言えないが、かつてクリスマスケーキの上にも赤い実と緑の葉をもつ木のミニチュア飾りが定番のようにのっていた。その赤い実をつけていたのはヒイラギだが、日本種のヒイラギとは違うセイヨウヒイラギと呼ばれる別種類のものだそうだ。

 日本のヒイラギは、節分にイワシの頭と一緒に家の入口に魔除けとして飾られるが、いまやこれは消えた光景かもしれない。少なくとも、私の周りではまったく見かけなくなった。これは、”イワシの頭も信心から”ということわざのもとと言われているが、このことわざももはや死語かもしれない。

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