青い花の憂鬱
数年前から、この時季になると小さな青い花をつける草を近所で見かけるようになった。
花は小さい(直径1cmぐらいだ)がその花弁の形は「キキョウ」に似ている、名前は「キキョウソウ」。もともと北米原産の帰化植物で、線路ぎわやブロック塀そばにも茂っている。見かけによらず繁殖力が強いようだ。
葉と花のつきかたが面白い。茎をとりかこむような葉は、2cm間隔ぐらいでつみかさなり、花はそれぞれの葉の根元から咲いている。草丈にくらべて花が小さいので咲いていることに気づきにくいが、探すとこんな所にもというぐらい見つかる。
これとは逆に、かつて山野に自生していた日本古来の桔梗(キキョウ)は、いまやレッドデータに登録される絶命危惧種。桔梗(キキョウ)とキキョウソウ、名は似ているがその勢いは大きな差があるようだ。着物の柄や家紋にも描かれ親しまれていた日本の桔梗は、どうなるのだろうか。
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