エリックサティ・ジャンコクトー・坂口安吾
先日入手したエリック・サティのCDをきっかけにサティについての本を読みたくなった。
「エリック・サティ」作ジャン・コクトー、翻訳坂口安吾・佐藤朔、深夜叢書。原作者と翻訳者の名前を知っていたので選んだが、その内容はちょっと難解というか、サティとその作品・周辺の人々のことを知らないと分からないことが多い。たぶん翻訳者の坂口安吾も同じように感じたのだろう、本文のいたるところに訳者補注を追加している。なかには数ページにわたって補注がつづいており、単なる翻訳を超えて坂口安吾のサティ論と言ってもよさそうな内容。
ところで、これは訳者補注に書かれているが、”ドビッシーのオーケストラ編曲によるジムノペティは、ドビッシーの影がより多く出ている。サティを知るためにはあまりおすすめできない”とある。それではおススメは何だろうか?補注では具体的なレコード番号も含めて、いくつかのレコードを紹介しているが、これはあまり参考になりそうもない。なにしろ坂口安吾が、本書を書いたのは1931年、その頃のレコードはもはや入手が難しいだろう。とりあえず、次はサティのピアノ作品集のCDを探そうと思っている。
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コメント
ジャン・コクトゥのテキスト、ピカソによる舞台美術で初演されたバレエ曲「パラード」を含むLPを持っていますが、これもCD化されてなく廃盤となってます。
iTunesStoreに「パラード」を含む「Satie: Parade - Relache - Mercure (Poses plastiques en trois tableaux) - Messe des pauvres」と云う全80曲の廉価版アルバムがありましたが、これも現在国内で取扱いがありませんが、「Satie: Parade」で検索すると別の廉価版アルバムは色々とあるようです。高橋悠治のサティ:ピアノ作品集Vol.1もiTunesStoreでは1200円ですね。変わったところでは「Erik Satie by Michel Legrand」なんてアルバムもあります。昔(1970年代後半)、アルド・チッコリーニによるピアン音楽全集(LP6枚組、カートンボックス入り)なんてものを買いました。
投稿: iGa | 2014/06/23 09:59
iGaさん、ご無沙汰してます。
いろいろ教えて頂きありがとうございます。都心のCDショップに行ったら、カタログには30ぐらいのアルバムがあるのですが、いま店頭に在庫しているのは6枚だけ、それもベストシリーズものばかりでした。発売予定表の中にチッコリーニがありましたが、これもベスト盤だそうです。
それにしてもiGaさんといえばJazzと思っていましたが、サティまで聴いていたとは驚きです!
投稿: じんた堂 | 2014/06/23 21:52