フルーツ缶
このところタイカレー缶やパン缶などいままでなかった食材や調理の缶詰が次々登場している。おつまみとして食べられる「缶つま」も種類がふえているし、缶詰の国内生産量が32年ぶりに上昇に転じたとのニュースもあった。
最近の缶詰は、缶切りが不要になる方向に進化している。プルトップというのか、輪の部分に指をかけて引っ張ると一気に上部のフタがパカンととれる。かつては缶詰といえば缶切りが必須だったが、いまは缶切りをもっていない家庭もあるそうで、我が家の缶切りもこのごろは出番がなくすっかり錆びついている。
いろいろ新しい缶詰が発売されるなか、昔ながらの定番の缶詰が気になる。たとえばフルーツ缶。新鮮なフルーツがいつでも手に入るので、このごろはフルーツ缶を購入することはないが、生のフルーツと違う食感の食べ物としてはなかなかのものだ。キレイにつるっと皮のむけた白桃などは、食べるたびに感動した。あれはどのように作っていたのだろうか?
ところで近所のスーパーでは、ツナやサケ、コンビーフ、惣菜類の缶詰はたくさん並んでいるが、フルーツ缶がまったくない。白桃だけでなくパイナップルやミカンもないのだ。しかし、ときどき立ち寄る町にある果物屋は、いまもフルーツ缶を窓際にきれいに並べている。やはりフルーツ缶は、果物屋の店頭が一番似合っている。問題は、かつてはどの駅前にもあった果物屋がつぎつぎ消えてしまうことだ。私の地元でも隣町でも駅前の果物屋がなくなった、さてあなたの町にはまだ果物屋があるだろうか?
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