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2014/09/07

東京の100横丁(矢吹申彦)

 イラストレーター矢吹申彦の最新刊「東京の100横丁」(フリースタイル)を読みはじめる。

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 都内にある横丁と名のつく地に加えて、著者が日頃よく訪れる路地や初めての地など100か所を見開きページで紹介。著者行きつけの店(ギャラリーが多い)の紹介や思い出話があり、手描きイラスト地図もついている。巻頭にあるように、著者には1984年に発行された「東京面白倶楽部」という本があり、本書はその続編として読むこともできる。続編といっても、そこには30年があるが、それがまたいいのだ。

 ところで先日、日本橋で用事が長びき昼食を食べそこねたので、あそこなら大丈夫だろうと古い洋食屋に向かったら、いつもは路地の入口から見える立て看板が出ていなかった。もしかして臨時休業かと店前に立ったら、建物正面の店名文字板がすっかり取り外されていた、どうやら閉店したようだ。まあ変化の激しい東京ではよくあることだが、やはりちょっと寂しい。あったときはそれほど気にしてなかったが、いざ消えてしまうとあの街のあの店はどうだったろうかとなる。そのようなとき本書は大いに参考になりそうだ。

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