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2015/08/30

もっとキューバ音楽

 先日、BSフジでキューバ音楽の特集番組が放映された。

 「旅する音楽キューバ編」は、俳優のオダギリジョーがキューバを訪れ現地ミュージシャンから打楽器(コンガ)の指導を受けるというもの。先生の指導は、自ら手本となる演奏をしすぐに生徒にも演奏させ、生徒ができそうだと分かるとすぐに次のリズムに移る。生徒はドラム経験があるのでレッスンは順調に進むが、リズムがソンからルンバになったところでちょっとつまづく。

 日本でルンバと言えばまずはコーヒールンバつぎに社交ダンスだろう。じつはキューバのルンバは、社交ダンスで奏でられるルンバとはまったく違う。番組で紹介された現地のルンバは、大中小3台のバタドラム(両面に皮が張られた太鼓)で演奏される。それぞれの太鼓は異なるリズムをきざみ、混然一体となって複雑なリズムを生みだす。これに歌と踊りが加わりアフリカ色の濃いダンス音楽なのだ。

Youtubeにあったキューバのルンバ演奏。

 キューバ音楽というとBuena Vista Social Clubのサウンドを思い出すが、あれはキューバ音楽の一面だけのような。キューバの文化は、スペイン系、アフリカ系、さらに周辺カリブ諸国そしてアメリカからの影響を受けている。さらにキューバ国内には地域ごとに独自の文化がある。それらの組み合わせを踏まえれば、キューバ音楽はとても一言でくくれるものでない。アメリカとキューバの国交回復が進むいま、いままで埋もれていた未知のキューバ音楽が発掘されるかもしれない。しばらくはキューバ音楽の動向に目(耳)が離せない。

 なおBuena Vista Social Clubについては、アルバム未収録だった演奏をあつめたCD(Buena Vista Social Club Lost & Found)が最近発売された。

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