ラテン音楽パラダイス
「ラテン音楽パラダイス」(竹村敦・河村要助、日本放送出版協会)は、中南米・カリブ海諸国の文化と音楽を紹介する本。キューバ訪問記からはじまり、注目のミュージシャンを紹介している。この本の発行は1992年、すわちライクーダーがプロデュースしたブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブのアルバムが発売される5年前だ。
著者は、キューバでアダルベルト・アルバレスにインタビューし、彼が作成したアルバムについて聞き出している。新たなグループでの初録音は80年代のキューバを代表する女性歌手オマーラ・ポルトゥオンドの伴奏という形だったが、”最高の歌い手との出会いに心を燃やした”とある。
ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブというと、国外に知られずキューバ国内に埋もれていたベテラン達として語られるが、オマーラのように国の内外をとわず広く知られる人もいて一言でこうだと言い切れない。そのオマーラの近況はどうかとYoutubeで探したら、2015年にオチョアとともにTV出演した映像がみつかった。オマーラは1930年生まれだからもう85歳になるが、その歌声はいまだ健在のようだ。
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