路地に咲く花
いろいろ用事が重なりバタバタしているうちにGWに突入、楽しみにしていたイベントにも行けなかった。
3~4年前、近くの道路工事現場にうすいオレンジ色をしたヒナゲシらしい花が咲いていた。そのときは、たぶん工事関係者が美観のために植えたのだろうと思っていたが、最近は住宅街の路地でも見かけるようになった。そこで図鑑を調べたら、これはナガミヒナゲシとある。しかも見つかった年代も場所も特定されている外来種とされている。日本では1961年に世田谷で初めて見つかり、繁殖力が旺盛でいまでは全国各地でみつけられるそうだ。
いまではすっかり日本の花のように思われているが、じつは外来種だという花もある。ムラサキツユクサ(写真の花)もそのような一つだ。こちらは北米原産、明治初期に渡来。いまごろから梅雨時にかけて開花する花は、晴天のときは昼になると萎んでしまうが、曇りや雨だと夕方まで咲き続ける一日花だ。紫色は、日本では高貴な色とされてきたので、ムラサキがつくと日本固有種と思いがちだがそうではないのだ。
なお日本で古くから紫の染色材として使用された紫草は、根の部分から抽出した紫色の成分を利用するもので、その花は白色だそうだ。
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