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2016/12/18

今年最も売れたCD

 音楽系ニュースサイトで”アメリカで今年(2016)最も売れたCDはモーツアルト、その売り上げ総数は125万枚”との記事があった。

 たしかに125万枚は大きな数字だ!これほど大きな売り上げをしたモーツアルトのアルバムとはどのようなものだろうか?指揮者は誰?オーケストラはどこ?と気になりニュース内容を調べたら、これはMozart225というボックスセットの話だった。モーツアルト没後225年記念して、ドイツグラモフォンを中心に18レーベルの音源を集めたボックスセット。そのボックスの販売数は6250個。ところがボックスには200枚のCDが入っているので、CD総数は6250X200=1250000すなわち125万枚となる。

 一つのアルバムで100万枚だったら素直にこれは凄いとなるが、ボックスセットの中身をすべて合計してと言われるとちょとためらってしまう。アルバムの先にはそれを聴くリスナーがいて、その人数がいかに多いかがアルバムの評価につながると思う。ボックスセット販売でCD総数を言うのはどうだろうか。

 セット販売ということだったら、かつて”カラヤン・ドイツ・グラモフォン・コンプリート・レコーディング”というものがあった。これはカラヤン生誕100周年記念で240枚のCDが入っていた。このセットがどのぐらい売れたか知らないが、CD総数なら相当大きな数字かもしれない。いずれにしろ、できる限り大きな数字に見せたいというのは分からなくもないが、実体が見えにくいときがある。

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