セルフの先へ
駅近くに開店したスーパーにセルフレジがある。セルフといっても商品の金額集計は店員が行い、お客はレジ横にある機器に表示された金額を自分で精算するいわゆるセミセルフのようなものだ。しかし、このレジの様子を見ると、個々の商品金額を集計し精算まで行う完全なセルフレジが導入されるのもそう遠くないと思ってしまう。
昨年の暮れ、「レジのないコンビニ」のニュースがあった。Amazonが発表した「Amazon Go」は、入店時にAmazonが発行するIDをゲートにかざし、店内の商品を自由にえらび、そのままゲートを通れば決済される。まさしく完全セルフレジを飛び越えてレジレスの世界だ。
Amazon Goが興味深いのは、棚にある商品を手にしたのが誰なのかを認識し、さらに商品を戻すことにも対応。しかも、お客に商品情報の入力や変更の手間をとらせず、様々なセンサーと解析技術を組み合わせて、自然に買い物できる仕組みを作ろうとしていることだ。
その昔、某コンビニ運営関係者から、棚にどのように商品を並べるか研究しているとの話を聞いた。その日の天気、地域行事やイベントなどの要素をふまえて、いずれはAIを導入するかもしれないと。そのころはそういう研究もあるかという印象しかなかったが、いまふり返ればずいぶん先進的だった。たぶん今はもっと先のことを考えているのだろう。
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