読み鉄・路線図
阿房列車は、その列車経路を細かく記載しているので、内田百閒になったつもりでその旅を机上でたどれそうだが、現在では路線も駅名も変更されているので一工夫必要だ。
そんなとき役に立つのが鉄道路線図。最新のものは時刻表に掲載されているが、ここは当時の鉄道員になったつもりで古い路線図を開いてみよう。赤い表紙に職員用最新鉄道路線図とあるものは、路線図に加えて料金表さらに駅名早見表がついていている。これを開くだけで気分は鉄道員だ。
ちょっと残念なのは、私の手元にあるのは昭和41年4月発行第30版なので、奥羽本線阿房列車にある「横手と東北本線の黒沢尻をつなぐ横黒線(おうこくせん)」をさがすと、横黒線の名はあるものの黒沢尻駅の名がない。じつは黒沢尻駅は、昭和29年に北上駅に改称されていたのだ。さらに横黒線は、この路線図が発行された年の10月に北上線に改称されている。こんなことに気づくのも阿房列車があってこそだ。
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