記憶に残る晴れ
10月10日になると、”今年もよく晴れました”と語らる人がいる。いずれも1964年10月10日に開催された東京オリンピックを目にした人々だが、その日の快晴の印象があまりに強かったようで、10月10日といえば毎年晴れるように語る。
この時季になると天気予報でも話題になるが、過去30年の天気統計によれば10月前半は晴天率40%台の日が続くなか10日だけ前後より高く60%となっている。しかしこの60%がひときわ高いと言えるか疑問も唱える人もある。じつは10月全体をみれば、23日は晴天率80%であり、これは晴天日として語られる11月3日と同じ高晴天率なのだ。
どうやら天気の印象は、その日の天気だけでなくその前後の日の天気、さらにオリンピックなどの大きなイベントなどの影響もあるようだ。いわゆる記録でなく記憶に残る天気だ。
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