終止符
カシオがコンパクトデジカメ市場から撤退するとのニュースがあった。私が初めて手にしたデジカメはカシオQV10だったし、その後もカシオのデジカメを使用したことがあり、そのニュースを感慨深く読んだ。
カシオQV10で覚えているのは、カメラに内蔵されていたサンプル画像はキレイだが実際に撮影すると色バランスがあまり良くなかったことだ。そのときは、これはQV10のハードウエア性能によるものかと思ったが、その後、新しいカシオのデジカメを使ったとき、付属の最新ソフトウエアでQV10の古い画像を処理したら見違えるほどキレイに表示された。どうやら問題はハードウエアでなく、付属の画像処理ソフトウエアにあったようだ。
ところで、いまやクラッシクデジカメとなったQV10だが、いまこれを使うには大きなハードルがある。じつはQV10のパソコンインターフェースはシリアル接続で、QV10側は3極小型プラグだがパソコン側は9ピンまたは25ピンDSUBコネクタとなっていた。いまはこのようなインターフェースは全てUSBに置き換わり、ノートブックパソコンでシリアルインターフェイスを装備するものは見かけない。あえて試みる人はいないと思うが念のため。
それにしても、かつて業界を引っ張てきたメーカーが苦しい決断を迫られているニュースが続いている。ギターで有名なギブソンは、オーディオメーカーを傘下にするなど事業を拡大していたが、事実上の経営破綻状態にあるそうだ。ギター部門の事業は継続されるそうだが、あのレスポールギターを製造していたギブソンがそうなのかである。オーディオメーカーのSHUREは、フォノカートリッジの生産を終了するとのニュースがあった。SHUREのフォノカートリッジは、レコード再生のスタンダードのようなもので生産終了の影響は無視できないだろう。いずれにしても名門といわれたメーカーも、一部といえどもその事業に終止符をうつときがくるのだ。
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