日比谷のガーゴイル
片桐はいりは銀座和光裏にある銀座文化(現在のシネスイッチ)で働いたことがある。俳優となったいまでも映画館のもぎりをするほどの映画ファンというか映画館ファン、そのあたりの話を「もぎりよ今夜も有難う」(幻冬舎文庫、片桐はいり)に書いている。
ところで「もぎりよ今夜も有難う」の中に、かつて日比谷パークビルの屋上に置かれていた怪物像(ガーゴイル)との出会いの話がある。ガーゴイルは、パリのノートルダム寺院にあるものが有名、それは鳥の顔と背中に翼を持つ鳥人間のような姿をした像で、魔除けとして建物に設置されるそうだ。
日比谷パークビルはすでに取り壊され、その跡地に外資系ホテル・ペニンシュラ東京が建てられているが、ガーゴイルはかつてのようにホテルの北東角逆出窓のようになった場所から今も日比谷の町を見下ろしている。
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