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2019/09/28

懐かしのアメリカTV映画史を読む

 タイトルに惹かれて購入した「懐かしのアメリカTV映画史」(瀬戸川宗太、集英社新書)を読む。

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 その帯に”昭和30年代の子供たちへ”とあるように、これは昭和30年代、日本でテレビ放映されたドラマを紹介している。筆者(昭和27年生まれ)が観てきたアメリカ制作のテレビドラマを中心にイギリスや日本のものを年代順に並べ、大きな事件や社会情勢にふれながらどのようなドラマが放映されたかを語る。

 この本を読んで思い出したドラマがいくつかある。たとえばタイムトンネルはNHKが放映したアメリカテレビドラマ(この本によれば1967年放映)、まだ実験中のタイムマシンに入ってしまった主人公が時間旅行というより時間漂流し過去の有名事件や事故の現場に遭遇する話だ。なぜかNHKはこのようなタイムトラベルものが好きらしく、筒井康隆の「時をかける少女」を原作にした「タイム・トラベラー」(1972年)、さらに新しいところでは「タイムスクープハンター」(2009年)を制作している。

 イギリス製テレビドラマなのでこの本ではタイトルしか紹介されていないが、サンダーバードはNHKが1966-67年に放映した人形による特撮映画。いま見直すと、爆発炎上シーンなどはいかにもミニチュアだが、放映時はその迫力に圧倒された。またサンダーバード1号から5号さらにペネロープ号などの登場する乗り物のデザインが斬新で作りが精巧だったことも印象に残っている。これはNHKと民放で何度も再放送されたのでストーリーの説明は不要だろう。

  これもNHKが放映したイギリス製ドラマのプリズナーNo.6は、じつに不思議な作品だった。元諜報員が何者かに誘拐されまったく知らない小さな村に連れてこられ、そこから脱出しようと様々な試みをするが妨害にあってなかなか果たせない。スパイものなのかミステリーなのか、ストーリーが難解で最後までモヤモヤ。しかしオープニングシーンだけは鮮明に覚えている。主人公がロンドンの街を小さなレーシングカーのようなクルマで走る、それがとても印象的だった。

 それにしても最近でも刑事フォイル、刑事モースなど、NHK-BSはイギリスドラマをよく放映する印象があるが、これは今にはじまったことではないようだ。

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