十六夜を仰ぐ
今年の十五夜は9月13日だったが、あいにく我が家からは雲を通して月がかろうじて見える程度で、お月見団子を食べるだけで終わってしまった。
ところが翌日の9月14日は、よく晴れ明るい月が輝き、その月明りが木々の影をベランダに映すほどだった。十六夜(いざよい)である。
ところでお月見団子に小さな栞がついていた。”十五夜と十三夜の月を賞する行事で、それぞれの月を「中秋の名月」「名残の月」と呼び、この両方の月を見るのが正統的なお月見です。今年の十五夜は九月十三日、十三夜は十月十一日です”とある。となると十月十一日にまた月見団子をお供えするのかと思ったら、どうもそうでないらしい。
「心を届ける。和菓子と暮らしの歳時記」(吉沢久子、主婦の友社)によれば、”十三夜は別名「栗名月」。この日にはくりを備え、十五夜と同じように月を拝みます”とある。この日限定で栗と白あんで作られたお菓子を販売する和菓子屋もあるので、この説は無視できない。
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