あの缶の名は「台形の枕缶」だった
しばらく前に、長年親しまれたノザキのコンビーフ缶がリニューアルされるとのニュースがあった。そのとき、あの缶を「台形の枕缶」と呼ぶことを初めて知った。
さらにコンビーフ缶に付属しているT字型の開缶用部品を「巻き取り鍵」と呼ぶことも知った。かつてこの部品の端が缶に溶接されていて、ときどきうまく取り外せず曲げたりしたことがあったが、いまはテープで缶に貼り付けられている。
ところで缶の一部分をグリグリ巻き取りながら開ける缶は、コンビーフ以外にもある。以前、平たい缶の側面全体をグリグリ巻き取るような缶をもらったことがあるが、なんと中身は和菓子の栗羊羹だった。たぶん探せば様々な食品の缶詰がありそうだ。
それにしても台形は分かるが、枕缶とは不思議な名だ。もしかしてメーカーの社内用語かと思ったが、明治屋食品辞典のコンビーフの解説にも「コンビーフ缶(枕缶)」とあるから少なくとも食品業界では通用する名前なのだろう。
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