カリンの輝くような黄色い果実を知っていても、どのような花か問われてすぐ答えられる人は少ない。いま、そのカリンの花が咲いている。
カリンの開花は、ソメイヨシノが散りはじめヤマザクラが咲くのとほぼ同じ頃。カリンの花色は、サクラより濃く桃に近くて、薄紅またはローズピンクだろうか。花びらは五弁、完全に開くと花径は3cmほどになりサクラよりはるかに大きい。
ところで高級木材にカリンと呼ばれるものがあるが、これは黄色い実のなるカリンとはまったく異なる。木材のカリンは、東南アジアに分布しているインド紫檀とも呼ばれるもの。その花は金木犀に似て小さな花がたくさん集まって咲くそうだ。
コメント