ピンクのクローバー？

　”ピンクの花をつけたクローバーがありました”との話に、それはカタバミだろうと思いながらも、もしかしたらクローバーかもしれないと見に行ったことがある。

写真（上）は、ムラサキカタバミ

　写真（上）は、クローバー（シロツメグサ）

　カタバミとクローバーは、花を見比べれば明らかに違う草花であることが一目で分かる。カタバミは5弁の花だが、クローバーは小さな花が集まりボールのようになっている。花がないときは葉をみれば分かる、カタバミの葉はハート形だがクローバーは楕円形または卵形なのだ。しかしこのハート形の葉が誤解を誘うようだ。

　カタバミの葉

　クローバーの葉

　四つ葉のクローバーは「幸せのシンボル」との言葉が浸透しているためか、ハート形の葉を見ると幸せの連想からついクローバーを思ってしまう。まして花がピンクとなるとなおさらで、それはクローバーだろうとなる。

　ところが話はこれで終わらない。じつはピンクのクローバーがある。ムラサキツメクサと呼ばれるクローバーの花がまさしくそれで、園芸店で赤クローバーとして売られている。この花は、白いクローバーと同じようにボールのような形をしている。これが冒頭のピンクの花をつけたクローバーの話につながるのだ。

　写真は赤クローバー（ムラサキツメクサ）