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2020/07/04

万世橋の消えたランドマーク

 交通博物館がなければ神田川に架かる万世橋を渡ることもなかっただろうし、須田町や淡路町を知ることもなかっただろう。

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 万世橋にあった交通博物館は、鉄道主体であったが交通と名がつくだけあって自動車・飛行機・船舶など幅広い展示をしていた。大人になってからは遠のいてしまったが、それでも近くで用事があり時間に余裕があると利用していた。とくに館内にあった列車食堂を模したレストランは穴場だった。2006年に閉館し、現在はJR系の高層ビルが建ち、中央線高架下は商業施設マーチエキュート万世橋となっている。写真は全て2004年2月28日撮影。

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 館内に入ると黒々した蒸気機関車の姿に目を奪われる。左側の蒸気機関車は一部がカットされており内部構造が見られ、天井へ目を向けるとヘリコプターと複葉飛行機アンリファルマン、いずれも本物が展示されていた。

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 さすがに船舶は模型だが、青函連絡船・津軽丸の姿に圧倒される。交通博物館にはたくさんの模型が展示されていたが、どれも精巧に作られ、ボタンを押すと動くものもあった。

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 交通博物館の一番の楽しみは、この鉄道ジオラマ(博物館では鉄道パノラマと呼んでいた)。さすがにこれだけ大きいものは家庭に置けないので、子供だけでなく大人も憧れの眼差しを向けていた。走行していた鉄道模型はHOゲージ、ミドリの山手線やオレンジの中央線など都内で見かける通勤電車に加えて特急踊り子号や寝台列車カシオペア、貨物列車、新幹線など様々なJR車両が走行。模型とはいえ、新幹線は他の車両より走行スピードが速く、細かい気配りがされていた。

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