昭和の家庭用品:栓抜き
キッチンの引き出しを整理したら、錆びた栓抜きを見つけた。
全長20cmぐらいで重さ200g(これはキッチンスケールで測ったので正確な値)、たぶん鉄の鋳物にメッキをしたものだろう。古い記憶をたどると、栓抜きでなく反対側の小さな部分を使うことが多かったような。
それは、缶ジュースのフタに穴を開けるときに使用した。大人は小さな道具(写真の左端)を使っていたが、子供にはこの大きな栓抜きのほうが使いやすかった。いまなら「テコの原理」で説明できるだろうが、作用点・支点・力点の位置関係が絶妙で子供の小さな力でも扱えた。
それにしても最近は栓抜きの出番がない。缶ジュースはプルタブ(ステイオンタブ)となり穴あけの必要はないし、王冠付きのビンも少なくなった、栓抜きが錆びるのも当然だろう。たまに必要なときもあるが、そのときはキッチンバサミで間に合ってしまう。じつはこのキッチンバサミも相当古いが、いまなお現役でよく使うので錆びる暇はないのだ。
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