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2020/08/09

マクロ双眼鏡

 自然観察のために双眼鏡を購入した。いくつかの候補の中から最終的に選んだのはPENTAX Papilio II 6.5x21。

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 今回の双眼鏡選びの決め手は最短距離。カタログを見ると分かるが、双眼鏡の最短距離は2mから3mぐらいが多くて12倍とか16倍などの高倍率になると10mになるものもある。バードウォッチングならば対象に3m以内に近づくのはめったにないかもしれないが、草花の場合は0.5mから1.5mぐらいが多い。いわゆる少し屈んだり立ったまま自分の足元を見る距離感だ。

 Papilioの最短距離は、なんと0.5m(50cm)、メーカーでは博物館・美術館の展示品を間近に鑑賞できることをアピールしている。それは通常は単眼鏡の守備範囲だが、双眼鏡なら立体感豊かに観察できるメリットがある。同じように距離が短いことをうたう双眼鏡は他社からも出ているが、Papilioは特殊な機構を盛り込んでいる。

 それは、「対象物への距離が近づくにつれて左右の対物レンズの間隔が狭まる」、光学用語で輻輳(ふくそう)補正と呼ばれる、いわゆる寄り目になる機構である。これにより近くのものも違和感なくしっかり中央にとらえることができる。

 倍率6.5と8.5のどちらのモデルを選ぶか迷ったが、店頭のデモ機を試し手振れの影響があらわれにくい低倍率の6.5を選んだ。まだ使いはじめて間もないが、確かに対象にすごく寄れる。たとえばリビングのテレビはもちろん、目の前に置いてあるノートパソコン画面も見るとドットがはっきり分かるほどだ。

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