猛暑のなか芙蓉を見る
強い陽射しを避けるため日陰を選んで道を右へ左へ歩いていたら、少し目が回ったような。
もしかして熱中症かと思いながらベンチで一休みしたらすぐに回復。天気予報で危険なほどの暑さという表現を聞くことがあるが、そうかもしれないと思ってしまう。
帰り道はゆっくり歩くことに、途中、小さな庭園に立ち寄り休憩。ぐるっと見渡したら庭隅の木陰にうずくまる人影、もしかして体調が悪いのかと心配しながらよく見たら、樹木の地面近くの枝を手入れしている人だった。無事でなによりである。
視線を近くの植え込みに戻したら、木陰の中に白い芙蓉の花が一輪だけ咲いていることに気づいた。芙蓉の花の寿命は短く、朝に開き夕方には萎んでしまう一日花。花びらは薄い紙のようにとても繊細に見えるが、木陰とはいえ猛暑に負けずしっかり咲いている。見かけによらず逞しい花のようだ。
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