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2020/10/24

ガマズミの実

 公園で見かけた赤い実、これは「ガマズミ」のようだ。

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 ガマズミは初夏に白い花をつけ、秋になると小さな赤い実をつける。ガマズミの名の由来について牧野植物図鑑は「語源は不詳で各説がある」と記述している。日本および東アジアに広く分布しており、ロシアではカリンカと呼ばれ、ロシア歌謡のカリンカはまさしくガマズミの歌だそうだ。

 それにしてもガマズミの名は謎が多い。検索してみるといくつかの説が見つかる。例えば、ズミの部分だけでも、実が酸っぱいことから酢実が転じたものとか、いや染色の染みが転じた、いやいや枝が藤蔓のようにしなやかで薪を縛るのに使うソネが転じたなどがある。それではガマは何かとなるが、そもそもガマとズミに分けるのが正しいのかもはっきりしないし、名前も地方によって様々らしい。結局、諸説ありとするしかないようだ。

 なおズミという木もあり、先の牧野植物図鑑では「樹皮を染料に用いるので染みの意」とある。

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2020/10/17

足元の秋

 先日、公園横の道を歩いていたら、何かが靴にぶつかり勢いよく飛んでいった。立ち止まり足元を見たらドングリの実があちこちに、秋が深まってきた。

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 それにしても今日は寒い。部屋の隅からフリースジャケットを引っぱり出し、さらに厚手の靴下を探す。雨は予報通りだったが、予報では最高15度と言っていた気温がまったく上がらず、ずっと12度台のまま。札幌は16度まで達したようだから、今日の東京の昼間は札幌より寒かったと言える。

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2020/10/11

秋の七草

 先日、彼岸花の近くで女郎花(オミナエシ)を見かけた。

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 オミナエシは秋の七草の一つ。春の七草は七草粥という行事食もあり、新年になると情報番組などで必ず取り上げられる。またスーパーでは、春の七草を一まとめにしたものを七草セットとして売り出す。しかし秋の七草はどうも話題に上らない。たまにあっても、七つ言えますかというクイズぐらいだ。

 秋の七草について「草づくし」(白洲正子、新潮社)の中に、次のような話がある。それは、”秋の七草は万葉集に由来し秋の七種の花を述べたもの、その七種とは、萩、尾花、葛、撫子、女郎花(オミナエシ)、藤袴、朝顔とされている。さらに万葉集の時代はまだ日本に朝顔はなく、秋の七草にある朝顔は、ムクゲ、ヒルガオ、キキョウのどれかではないか”という話だ。

 それにしても萩や尾花や撫子は花の姿を思い出せるが、葛と藤袴は名前を知っていてもどのような花かまったく思い浮かばない。どちらも食品や薬草として生活に密着していたようだが、それがかえって花の印象を薄れさせたかもしれない。

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2020/10/07

赤トンボ2020

 この秋、近所の空き地や公園で赤トンボを何度か見かけたが、カメラを持っていなかったり持っていてもずっと飛び回っていて撮影できなかった。しかし先日、公園の手すりにじっとしている赤トンボを見かけた。距離を徐々につめてようやく撮影したのが下の写真。

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 ところで「赤トンボという名のトンボはいない」は、赤トンボ話の定番。赤トンボは、いわゆる赤いトンボの総称で特定のトンボを示す名前ではないそうだ。アキアカネとかナツアカネなど20種ほどの赤トンボがいるが、この見分け方がじつに難しい。

 羽先の模様、顔や胸や腹の模様と色によって種類が特定できるとされている。しかし顔を見ようと正面に立つと逃げてしまうし、胸は横や下からでないと見えない。捕まえずに自然界にいるまま確認することはとても難しいのだ。

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2020/10/04

「カレーライスの唄」(阿川弘之)を読む

 地元の駅中にある書店は、神保町の大型書店に比べればささやかなものだが、その本棚は各出版社の上澄みを並べていると思えばそれなりに楽しめる。先日、そこで「カレーライスの唄」(阿川弘之、ちくま文庫)を購入、同じ駅中にあるカフェで読みはじめた。

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 作者の阿川弘之は、いまや阿川佐和子の父親と言ったほうが分かりやすいかもしれないが、元海軍軍人であり戦争関連の作品がある。しかし乗り物好きでありユーモアのある作品も書いている。

 カレーライスの唄は、1961年の新聞連載小説。出版社に勤めていた六郎と千鶴子は、若い行動力を発揮して本の出張販売などをするがついに会社は倒産し失業してしまう。青山に実家のある千鶴子は経済的な苦労はないが、六郎は母親が一人暮らす広島の実家へ帰る。手紙でやりとりする二人は、やがてカレー屋を開くことを決心し株投資で資金をつくり実行に移す。千鶴子の父親、友人知人の助けを借りて無事開店へこぎつける。そのカレー屋を開いたのは、いまやカレーの街と知られる神田神保町。

 戦争の傷をひきづる母と子、病気療養する編集長、日の当たらない老作家など、苦しみを抱えた人物も登場する。しかし、ちょっと出来過ぎという印象もあるが、それぞれ明るい未来を迎える。人への優しさがあふれたストーリーは映画になりそうと思ったら、あとがきに1962年東映で映画化されたとあった。

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