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2020/10/24

ガマズミの実

 公園で見かけた赤い実、これは「ガマズミ」のようだ。

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 ガマズミは初夏に白い花をつけ、秋になると小さな赤い実をつける。ガマズミの名の由来について牧野植物図鑑は「語源は不詳で各説がある」と記述している。日本および東アジアに広く分布しており、ロシアではカリンカと呼ばれ、ロシア歌謡のカリンカはまさしくガマズミの歌だそうだ。

 それにしてもガマズミの名は謎が多い。検索してみるといくつかの説が見つかる。例えば、ズミの部分だけでも、実が酸っぱいことから酢実が転じたものとか、いや染色の染みが転じた、いやいや枝が藤蔓のようにしなやかで薪を縛るのに使うソネが転じたなどがある。それではガマは何かとなるが、そもそもガマとズミに分けるのが正しいのかもはっきりしないし、名前も地方によって様々らしい。結局、諸説ありとするしかないようだ。

 なおズミという木もあり、先の牧野植物図鑑では「樹皮を染料に用いるので染みの意」とある。

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