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2020/11/21

小さい紅葉みつけた

 今年の紅葉見物はどうしようか迷っていたら、近所で小さな紅葉をみつけた。

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 細いツタが竹に貼りつき上へ伸び、その葉が赤く色づいていた。葉の直径は1cmにも満たない小さなもの、一見、ミニチュア模型のようだがすべて本物である。盆栽の紅葉は、どこか人の手が入っていることを感じさせるが、これは完全に自然が作りだした紅葉風景。しかも葉だけが小さいのでなく、葉も枝も全てバランスよく整っている。

 ところでツタに関して興味深い話がある。それは、平安時代の枕草子にある”削り氷にあまづら入れて”の”あまづら”は、ツタの樹液から作られたという話だ。

 奈良女子大学は、「幻の甘味料あまづらの再現実験」として、その実験の記録と成分分析の結果を公開している。その中で、ツタから樹液(これを「みせん」と呼ぶ)を採取し煮詰めるまでの工程、さらに出来上がった「あまづら」の味について”なんとも上品、さらりと甘い、後味すっきり雑味なし、砂糖とも違い、ハチミツやメープルシロップとも違う”などの感想を紹介している。その原料となるツタは特別なものでなく、秋になると紅葉するよく見かけるツタだそうだ。

 それにしても、近所でこのような紅葉が見られるとは思ってもみなかった。もしかしたら、これは遠出しなくても身近に紅葉はありますという自然の神様からのメッセージかもしれない。

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2020/11/14

蜂とお茶の花

 膝下ぐらいの小さな木、濃い緑の間に白いものが点々とあることに気づいた。数年前も見かけたが、これはお茶の花。

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 その花の写真を撮っていたら、突然、ミツバチが横から飛び込んできた。花が少ない初冬、お茶の花はとても貴重な蜜源となる。密集めをするミツバチは、人など気にしていられないようだ。

 それにしても急に寒くなった。写真を撮ってから数日後、同じお茶の木のそばを通ったら、花はまだ咲いていたがハチはもういなかった。以前見た科学番組では、”ミツバチは寒くなると外に出ず巣の中で過ごすようになる。体を寄せ合い温度を高め、温かい時期に集めたミツを食べて過ごす”と解説していた。

 となれば写真のミツバチは間近にせまった冬に備えて蜜集め中、一生懸命なのもうなずける。

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2020/11/08

ヨメナの花

 花弁が、わずかに紫色を帯びているこれはヨメナ(嫁菜)の花。

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 学名にAster Yomenaとあるように、ヨメナは日本固有のキク科植物である。

 写真では葉の一部が虫に食われているが、春のヨメナの若葉が食べられることは植物図鑑にも記載されている。しかもなかなか美味しいらしい。ただしヨメナに限らず、まだ花のない春先に草の種類を見分けるのはとても難しいのは、食べられる野草に共通する問題だ。

 ところでキク科植物は食用となるものが多い。春菊は説明不要だろうし、じつはレタスもキク科である。これらは地上にある葉や茎を食べるが、地中にある部分を食べるものもある。キクイモは、花はキクのようで地中にイモのようなものが出来ることから付けられた名前だそうだが、これもキク科であり地下茎にできるイモは食べられる。

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2020/11/01

アカマンマの花は

 イヌダテ(犬蓼)は、アカマンマと呼ばれることが多い。

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 なぜアカマンマかは、この花の姿と色をみれば想像できるだろう、子供たちが赤い御飯にたとえて遊んだことによるとされている。図鑑によっては夏の花としたものもあるが、開花期間が6月から10月と長く、秋でも見ることができる。

 ところで、これは「草ずくし」(白洲正子、新潮社)に書かれていたことだが、ある草の花がアカマンマと似ているとある。それは藍染の原料となるアイ(別名アイダテ)である。アイの花はいままで見たことがなく、もしかしてアイの花はブルーだろうかと思ったほどだが、調べてみたらそうなのかとなった。

 まずは藍染に使うのは、アイの葉を発酵させた蒅(すくも)と呼ばれるもので、花は使われないようだ。それではアイの花はどうかとなると、これは赤と白の二種類があり、写真で見る限りでは形はアカマンマと似ている。じつはアイもアカマンマも同じタデ科で、その花が似ていて当然かもしれないとなった。

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