「紅+ひらがな」は流行のネーミング
地元の神社の裏参道というか横参道で、ちょうど見頃の紅梅を見かけた。
ところで「白梅」という字を見ると「はくばい」か「しらうめ」か読み方に迷うことがあるが、「紅梅」となると「こうばい」が真っ先に思い浮かぶ。たとえば立春の頃に売り出される紅梅の花を模した「寒紅梅」という和菓子は、「かんこうばい」である。
もしかしたら紅梅と書いて「べにうめ」と読ませるものがあるかと検索してみたら、梅林で有名な越生に「べに梅」という梅がある。これは梅干しに適した品種で、熟すと実がわずかに紅をさすので「べに梅」としたそうだ。その花の色は紅でなく白で、あえてひらがなで「べに」としたのは、花と間違えることを避けたのかもしれない。
梅の実の話がでたので、果実・野菜で紅がつく名を思いつくままあげると。まずはリンゴの「紅玉」(こうぎょく)、高級みかんの「紅まどんな」、さくらんぼの「紅ゆたか」、イチゴの「紅ほっぺ」、サツマイモの「紅はるか」・「紅あずま」などがある。古くからある紅玉を除くとすべて新しい品種で、その名前は「紅+ひらがな」で紅の読みは「べに」である。これは農作物の流行ネーミングかもしれない。
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