« 雨の中で鳴くセミ | トップページ | ネムの実 »

2021/08/22

青空と失敗写真

 先日、砂利を地面へ一気に降ろしているようなバラバラザザザという音が突然響いた。近所で建築が始まりクレーン車も来ていたので工事の音かと思ったが、いつまでたっても止まない。窓の外を見たら大粒の雨、それも辺りが白くかすむほど激しく、さらに風も加わり横殴り状態に。

Dscf2732-1s

 雨が止んでからは、濃い青空に白く眩しく輝く雲が広がり流れていく。上空の風は思いのほか速いようで、ちょっとよそ見をすると先ほどの雲はどことなる。

 青空の写真で思い出すのは、かつてフィルムの現像・プリントで利用していた地元の小さなカメラ屋さんでの出来事。あるとき受け取ったプリントの枚数がちょっと少なかった、ネガを見ると雲のあとに青空だけを撮ったコマがまったくプリントされていない。

 カメラ屋のオジサンに話したら、「青一色の空の写真は失敗写真としてプリントから省かれたかも、もちろんプリント料金に入ってません」とのこと。フィルム現像代は写っても写らなくても同じだが、プリント代はプリント枚数に比例するので、お客に無駄な出費をさせない心遣いらしかった。さらに「もし青空の画をそのまま記録したいなら、リバーサルフィルムを使うとよい」とのアドバイスをもらった。

 ところで、そのカメラ屋は現像・プリントをフィルムメーカーのラボへ出していたが、ラボに失敗写真のプリントを省く仕組みがあったのだろうか。もしかしたらあれはオジサンの店独自の仕組みかもしれない。それを確かめようにも、もうそのカメラ屋はない。ある日カメラ屋と両隣の店3軒が取り壊され、そこに横長の建物ができた。

|

« 雨の中で鳴くセミ | トップページ | ネムの実 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 雨の中で鳴くセミ | トップページ | ネムの実 »