もう一度コンパクトカメラ・番外編・SONY DSC-F77
コンパクトカメラ番外編第2弾はSONY Cybershot DSC-F77デジタルカメラ。発売は2002年、勤務先近くにあったSONYショップの処分セールで2004年購入。
SONY DSC-F77は、37mm F2.8 のレンズをもつ単焦点デジタルコンパクトカメラ。重量は電池・メモリー込みで約180g。イメージセンサーは有効画素数400万の1/1.8インチCCD、最短距離は50cm(マクロ時は10cm)、液晶モニターは1.5インチ、メモリーカードはメモリースティック。レンズはカールツアイス「ディスタゴン」、光学ファインダーも内蔵している。
レンズ部が回転し、ハイアングルやローアングルさらに自撮りも可能で、撮影自由度がとても高い。この時代に登場したデジカメとしては操作への反応が速く動作もスムーズ。1.5インチ液晶モニターはいま見ると小さいが、当時は多くのデジカメで採用されたサイズだ。
じつはこのF77本体はずっと手元にあったが、長い間ACアダプタが行方不明で電源を入れることが出来なかった。F77は専用電池(NP-FC10)を使用し、カメラ側コネクタも特殊で専用ACアダプタがないと全く充電できないし、動作させることもできない。そのACアダプタがテレビの裏側に落ちているのを見つけたので、早速、カメラに接続してみた。最初は無反応だったが、コネクタを何度か入れ直したら充電ランプが点灯するように。
長期間放置してあったので内部が完全にリセットされたようで、電源を入れたら取説の「はじめて使う」項にある日付設定の画面が現われた。一通り設定し、まずはカメラに入っていたメモリースティックにどのような画像が残っているか再生させたら正常に表示。どうやらこのカメラはまだ生きているようだ。下に載せた写真は、パソコンのHDにバックアップしてあった購入当時の撮影画像(2004年3月26日撮影)。
あらためてF77を手にすると、回転式レンズ機構を含めた操作系がコンパクトながら扱いやすいことに感心する。いわゆるスイベル形式と呼ばれたレンズ部が回転するデジカメは、CASIO,NIKON, PENTAXなど複数のメーカーから様々なモデルが登場したが、その中にあってF77はデザインも使い勝手も良かった。
じつはF77のデザインは、1996年に発売された SONY Cybershot 1号機であるDSC-F1から発展したもので、Cybershot直系のDNAをもっている。レンズを収納するとまるでポータブルオーディオ機器のように見えるデザインもいかにもSONYらしい。いまでも十分に魅力的だが、なぜこの形式のカメラが消えたのだろうか?
撮影機能を確認するため水仙の花を撮影(2022年2月13日)。久しぶりに手にすると、爆速とはいかないが反応が良く撮影がスムーズにできる。レンズ部が回転できるので地面近くの花も無理な姿勢をせずに撮影でき、今でも散歩カメラに使えそうだ。
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