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2022/07/30

セミの鳴き声はノイズ?

 セミの鳴き声にたいする印象は人によって様々。夏の風物詩の一つとして受け止める人もいるが、そうではない人もいる。以前、外国から来たお客さんの反応に驚いたことがある。

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 工場勤務をしていた頃、真夏に外国のお客さんの工場見学があった。建物を出て次の建物へ移動するとき”あのノイズは何だ?”という質問が我々へ投げかけられた。それはセミの鳴き声だったが、セミの英単語を知らなかったので虫の鳴き声の意味で(insects singing)と答えたら、Oh bugs!と返された。

 そのお客さんは、セミについて全く知らないわけではなく17年周期で大量発生するセミのニュースを紹介してくれた。さらに彼の工場で実験しているアクティブ・ノイズ・キャンセリングによる騒音低減など技術的に興味深い話をしてくれた。しかし一番印象に残ったのはセミの鳴き声を「ノイズ」とした最初の一言。

 ところで、あらためてセミの英単語は何だろうかと調べたらCicadaまたはLocustだそうだ。

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2022/07/23

余白のある音楽

 先日、村上春樹雑文集(2011年、新潮社)を手にする機会があった。真っ先に開いたのは「ノルウェイの木を見て森を見ず」のページだが、その内容は予想どおりだったので軽く斜め読みして、「余白のある音楽は聴き飽きない」を読み始めた。

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 その中に「”ペット・サウンズ”なんか、初めて聴いた時にもいいなと思ったけど、いま考えると本当にどれだけその真価が理解できていたのかな思いますよ。あのレコードが出たのは1966年ですが、70年代、80年代、90年代、自分が歳を取って聴くたびに、いいなと思うところが増えてきた」という話がある。さらに「ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンのつくった音楽世界には空白みたいなのがあるんです。空白や余白のある音楽って、聴けば聴くほど面白くなる」と続けている。

 村上春樹といえばついビートルズを連想してしまうが、これは本人が雑誌対談で「ビートルズを好きになったのは、割にもっと後のこと、40過ぎてから」と語っている。村上は、いわゆる遅れてきたビートルズファンと言えなくもない。これに対してビーチボーイズへの思い入れは、10代からはじまり長く続いているようだ。

 そういえば坪内祐三もビーチボーイズのアルバムを集めており、その話が坪内の日記本にあった。村上と坪内は、まったく違うタイプだと思うが、二人が同じビーチボーイズ・ファンとはちょっと面白い。

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2022/07/17

オニユリ2022年

 ”今年もオニユリが咲きました”とのお知らせをうけて、雨の止み間に出かけた。

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 そこにはオニユリが二本あり一本は花とツボミを付けていたが、残りの一本は茎の途中から折れてすでに枯れはじめ、近くのムラサキツユクサも折れたり倒れていた。思いつくのは先日(6月3日)激しく降ったヒョウの被害。じつは別の場所で、ヒョウに直撃されたムラサキツユクサが同じように倒れていた。

 それにしても、まるで梅雨が戻ったかのように連日雨が降りつづき、ここ一週間、太陽をまったく見ていない。

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2022/07/09

ニイニイゼミの初鳴き

 昨日の夕方セミの鳴き声を聞いたような気がしたが、もしかしたら耳鳴りだったのかもしれないとそのままに。

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 一夜明けた今朝(7月9日)、まだ弱々しいが、それは間違いなく今年初めて聞くニイニイゼミの鳴き声。梅雨明けしたのにセミが鳴かないとの話があったが、ようやくセミの声を聞くようになった。

 これが遅いのか早いのか生物季節観測累年表を調べたら、東京のデータはないが2020年の横浜は7月12日。6月後半に35度を超える猛暑が続いたので大幅に早まると思ったが、じつはそれほどでもないようだ。

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2022/07/03

ヤブカンゾウの花2022(動画)

 ネムにつづいてヤブカンゾウの花が開きはじめた。昨年、ヤブカンゾウの花を見かけた場所に立ち寄ったら、花もツボミもなく今年はハズレかと思ったが、少し離れた別の場所で見つけた。

 

 ヤブカンゾウは一日限りの花(一日花)、翌日ゆっくりその花を見ようと思ってももうしおれている。しかしツボミが次々開くので小さな群生でも1-2週間ぐらい花を見ることができる。

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