三日月から
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1958年サンフランシスコの2枚目の写真は、一方通行の道路に沿ってオリエンタル風の建物が並ぶ様子を撮ったもの。
通りの右側に大きく赤地に白で「CHOP SUEY」と書いた縦に細長い看板、Chop sueyはチャプスイと呼ばれるもので、様々なバリエーションがあるらしいが五目あんかけのようなものらしい。これはアメリカ風中華料理のメニューによくあるものだそうだ。通りの左側に屋根の端が反り返った塔をのせた建物が数棟並んでいる。交差点角左側のビルには「SING CHONG」の文字。ここはサンフランシスコのチャイナタウンだろう。
Youtubeでこの道をドライブしている映像を見ると、CHOP SUEYの看板は文字は書き換えられているが同じ場所にある。交差点に面した塔をのせたビルも健在で、外観はいまも1958年当時とほぼ同じ。たぶん写真に写っていない通りの先に並ぶ建物も大きく変わっていないだろう。映像に次々あらわれる看板、最初は英文字だけだが、奥に進むにつれて漢字のものが増えてくる、その変化が興味深い。
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1958 サンフランシスコと書かれた小さな箱に、路面電車のようなものを撮影したカラースライドが入っていた。
この写真の場所はどこだろうか?背景になっている建物にWOOLWORTH'S の文字があるので、検索してみたら似たような画像がたくさんみつかった。ここはサンフランシスコのPowell Street、路面電車のようなものはケーブルカー、後ろにあるWoolworth'sは全米に店を展開していたディスカウントストアのようなものらしい。
写真は、ケーブルカーを転車台で方向転回させ押し戻そうとしているところだろう。じつはいまも同じように作業しており、その映像がYoutubeにある。背中で車両を押す様子はまったく変わっていない。
それにしても日本で一般人の海外旅行が自由化されたのが1964年、「兼高かおる世界の旅」が始まったのは1959年だから、それらより前の1958年に日本のアマチュアが撮影した海外のカラー写真はとても希少だろう。しかもこれは国産富士フィルムのカラースライドなのだ。
カメラ用品が入っている箱を整理したら、カメラ量販店が配布していた「フィルム完全カタログ」が出てきた。
いまからちょうど20年前、2002年版のそれは完全と名乗るだけあって、各メーカーが販売していたネガ、リバーサル、APS、モノクロ、特殊フィルム、レンズ付きフィルム、インスタントフイルムを網羅している。1ページに5~6種類のフィルム、全62ページだから合計300種類ぐらいのフィルムが紹介されている。
表紙にあるフィルム売り場の写真から分かるように、フィルムは棚の上から下までぎっしり詰まっている。これでも売り場の半分ぐらいだろうか、この隣に黄色いコダックのフィルムが同じようにぎっしり並んでいたはずだ。表紙からも、かつてのフィルムの勢いが分かるカタログである。
ところで地元の駅中にあった写真屋が閉店した。デジタルプリントに加えて店奥にフィルム現像プリント機を設置してあり、即日処理ができる便利な店だった。地元ではこのような店はここだけで、いまは最後の砦が消えたような気分なのだ。
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黄葉がはじまる前のこの時季、イチョウの木を見上げると枝にたくさんの実がついているのを見かける。
イチョウの実、銀杏(ギンナン)について、「銀杏は大人の食べ物、子供に食べさせてはいけない」という話を聞いたことがある。これは子供のうちから美食させるなという話かと思ったら、食の危険性についての話だった。
じつは銀杏をたくさん食べると食中毒を発症することがあり、症状が重いとけいれんしたり意識を失ったりすることがある。しかも患者の70%が10歳以下の子供とされている。その中毒は、ギンナンに含まれる成分がビタミンB6を阻害することから発症するとされている。
何個ぐらい食べると中毒を発症するか気になるが、これは個人差が大きくてはっきりしないらしい。しかし5-6個食べて発症した記録があるそうだ。となれば「子供に食べさせてはいけない」という言葉は無視できない、とくに5歳以下の子供は注意が必要となる。やはり銀杏は大人の食べ物なのだ。
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