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2022/11/26

もう一度コンパクトカメラ番外編・フイルムがありません!

 久しぶりにフィルムカメラを使おうと思い、カラーネガフィルムを買うため地元隣駅にあるカメラ屋に行ったら、いまは在庫が無いとのこと。しかも入荷してもお一人様一本のみの販売だそうだ。

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 かつてよく使っていた感度100のフィルムを買おうとしたのだが、100がないなら400と思ったらこちらも在庫なし。量販店の通販サイトをみたら、買おうとしたフィルムの在庫はゼロでお取り寄せの表示、しかもその納期は約4か月となっている。これでは、いま注文しても入手できるのは来年の春になってしまう。

 フィルムカメラへの回帰が話題になるが、皆さんはフィルムをどのように入手しているのだろうか?

 ところで上に載せた写真は、我が家の写真用品箱に残っていた富士フィルムのREALA ACE 5本パックの空き箱と現像済みのネガ。REALA ACEは、1996年に登場し2012年に販売終了した高画質タイプのネガフィルム、色再現性がよく、階調がゆたかと言われていた。

 興味深いのはネガシートに貼られたREALA仕上げのシール。これはフジカラー系の店でREALA ACEの現像・プリントを依頼すると、「REALA仕上げにしますか」と聞かれ「して下さい」と答えると、現像済のネガシートにこのシールが貼られ戻ってきた。店の話では、これはREALA ACEの特性を引き出すような処理をした印だそうで、出来上がったプリントは描写が柔らかくてもクリアだったような。

 それにしても地元最寄り駅にあったプリントショップは閉店するし、フィルムも入手困難となり、フィルムカメラを取り巻く状況はますます厳しくなってきた。

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2022/11/21

あの頃の二つのジロー

 かつて御茶ノ水近辺で”ジローへ行こう”と言うと、”どっちのジロー?”となることがあった。手軽にしっかりランチを食べようとなるとキッチンジローだが、たまにはオシャレな店へとなると喫茶ジローとなった。

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 キッチンジローも喫茶ジローも同じジローという名をもつが、この二つはまったく別の会社。キッチンジローは、創業者小林二郎の名に由来し、駿河台下・神保町に店があった。喫茶ジローは、シャンソン歌手イヴェット・ジロー(Yvette Giraud)の名に由来すると言われ、御茶ノ水に店があった。イヴェット・ジロー由来説は都市伝説ではないかとの声もあったが、これは本当の話らしい。

 じつは最近になって知ったのだが、「このまま100歳までおいしゅうございます」(岸朝子、東京書籍、2012年)の中で、著者は”昭和30年(1955年)主婦の友社に入社した私は、会社から歩いて5分ほどの駿河台下にできたシャンソン喫茶「ジロー」に通いはじめた”とあり、”ジローは経営者の沖広治さんが集めた1000枚あまりのレコードが売りだった”、さらに”店名は当時の人気歌手イベット・ジローから”と述べている。これはシャンソン喫茶時代のジローへ実際に通った人の話だから確かだろう。

 上に載せた写真は、イヴェット・ジローのCD(サイン入り)。

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2022/11/19

柿紅葉

 近くのモミジを見に行ったら、まだ青々しており紅葉には早すぎた。

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 そこで前回柿の実を見かけた場所へ向かったら、実はすでになく赤く色づいた葉が地面のあちこちに。木の枝にわずかに残っている葉は、赤に緑や黄色が混ざり表面も光沢をもっているが、地面に落ちているものは落ち着いた赤一色、思いがけない足元の紅葉見物となった。

 ところで柿紅葉は「かきもみじ」と読み、俳句では晩秋の季語とされているそうだ。

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2022/11/13

柿色色々

 今年は柿の実が少なく、それを目当てに集まる野鳥の声もいつもより静かな印象がある。

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 TVのお天気コーナーで、このところ晴天が多く冷え込みもあるので今年の紅葉は鮮やかと言っていたが、この葉の色づきを見るとそうらしいとなる。

 ところで柿色という色名があるが、その言葉から思い浮かべる色は幅広いような。その色をオレンジに少し黄色味を加えたものとしたり、もっと暗い赤茶色に近いものとするものもある。調べてみたら、果実の表面の色に近い照柿色というものと、柿渋にベンガラを加えた暗い色調の柿渋色があり、どちらも柿色と呼ばれるそうだ。

 柿の実は、はじめはミドリから黄色やがて赤みを増し、鳥がついばみ実が半分ぐらいになると赤黒くなっていく。自然の中の色は、時の流れとともに変化し、色名もそれぞれ変わる。この頃はこういう小さな変化を面白いと感じる。

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2022/11/08

2022.11.08 皆既月食

 11月8日の皆既月食を撮影。テレビのお天気コーナーで解説していた通り、影の部分が赤みを帯びている。解説ではこれを暗赤色とか赤銅色としていたが、なぜか赤い梅干しを連想してしまった。

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 19時9分ごろ、ほぼ8割が影に入った。

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19時27分ごろ、完全に影に入っている。

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2022/11/06

1958年のカラースライド#3 トロリーバス

 1958年サンフランシスコの3枚目の写真は、バスが行き来する広い通りを撮影したもの。

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 四車線の広い通りを撮っただけのように思ったが、右側のバスをよく見ると屋根から2本のポールが伸びている。もしかしてと道路の上を見たら、2本の電線が平行に張られている。これは電気で走るトロリーバス!

 サンフランシスコはケーブルカーが有名だが、トロリーバスもあったのだ。東京にもトロリーバスは走っていたが1968年までに全て廃止され、いまは見ることはできない。調べてみたらサンフランシスコのトロリーバスはいまも現役で、しかも車体を二台つないだ連節バスもあり、その運行の様子は下に載せたYoutubeで見ることができる。

 映像の最後付近に集電ポールを下げて走行している映像がある。じつは現代のトロリーバスはバッテリーを搭載しているので自走可能となっているそうだ。このようなシステムならば日本でも導入できそうだが、トロリーバスを復活させるのはどうだろうか?まずは鉄道廃線の代替だろうか。

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2022/11/03

晩秋のアサガオ

 先週、地元のスーパーへ向かう途中でアサガオを見かけた。

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 夏は、フェンスの上にようやく届く程度の背丈だったが、電柱から斜めに張られたワイヤに絡みついてその上部に届きそうまで伸びていた。しかも花も咲いていた。

 秋も深まるこの時季に花をつけるとは、普通のアサガオではないだろうと調べてみたら、これは琉球アサガオという品種のようだ。本来は寒さに弱い品種だそうだが、とてもそのように思えないぐらい勢いよく蔓(ツル)を伸ばし花をつけていた。

 ところが昨日この場所を通ったら、ツルは枯れ花もない。ワイヤに残る枯れたツルを上から下へたどったら、フェンス一面を覆っていた葉がすっかり取り払われ、ツルも途中でばっさり切られている。晩秋のアサガオは、あっけなく終わっていた。

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