晩秋植物図
ついに今年もあと1か月となった、暦のうえでは初冬と言うべきかもしれないが、先週までの温かい陽気の記憶を引きずり気分はまだ晩秋のまま。
この時季になると、街路樹や庭木の剪定作業で掃き集められた枝葉の山を見かけることがある。先日、庭木ゴミの山から幾つか目についたものを選び出し並べてみたら、一枚の晩秋植物図があらわれた。
写真の左上隅にある黄色はカリンの実、それに接するようにある赤い実はヒヨドリジョウゴ、緑の葉陰からのぞく小さな紅い実はクロガネモチ、少し大きなオレンジ色はクチナシの実、画面下にあるのはナンテンの実と赤く染まる葉である。さらに黄色いイチョウ葉や枯れ始めた柿の葉も色を添えている。
冬が深まるにつれて景色は少しづつ色を失いモノクロの世界となるが、その一歩手前の晩秋から初冬はきらめくような色彩があふれている。
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