梅ほころぶ
新年最初の話題は、ここ数年観察している早咲きの梅。クリスマス寒波の影響だろうか、それは12月後半に3輪ぐらい咲いたところで足踏みしていた。
それが正月を迎えてようやく5輪を超えてきた、これなら梅の開花宣言をしてもよいだろう。
それにしても以前は、梅の花などまったく気にもとめなかったのに、この頃はサクラより気になる。寒さにかかわらず咲く姿に、どこかひきつけられる。
ところで、とてもかすかで気づきにくい梅の香だが、天気や風向きによっては、梅の花の近くを通ると何か空気が違うように感じることがある。様々な香りがあふれる現代でもこうだから、平安時代の人々ならもっと敏感に梅の香をとらえ感動しただろう。梅の香を詠んだのはそういうことかもしれない。
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