« 2023年2月 | トップページ | 2023年5月 »

2023/04/29

牧野植物図鑑

 今月から始まったNHK朝ドラ「らんまん」は、植物学者:牧野富太郎をモデルにしている。

Dscf5396-2a

 その牧野の名を冠した小型図鑑、「原色牧野日本植物図鑑」(北隆館)が、我が家にもある。巻末に発行昭和60年(1985年)とあるから今から38年前のもの、最近の園芸種は掲載されていないが、従来からの植物は、ほとんど網羅されており今でも十分使える。

 ところで1990年代末から植物に新しい分類方法(APG分類)が導入され、植物の科名がいくつか変更されている。たとえば夏に花をつけるアジサイ、従来はユキノシタ科とされていたが現在はアジサイ科である。これは従来より分かりやすくなったが、その逆もある。たとえばスズランやヤブカンゾウは従来ユリ科であったが、いまはキジカクシ科とされている。

 1985年発行の「原色牧野植物図鑑」は、当然このような新しい分類には対応していないが、公園で見かけたあの花は何だろうか知るには全く問題ない。いまは花の名をネットで検索することが多いが、その植物の由来や花の特徴などを調べるときはやはり図鑑が頼りになる。ということでこの図鑑はいまも手放せないのだ。

 最後にこの図鑑のタイトル表記は、第I巻は学生版となっているが、II巻とIII巻はコンパクト版となっている。また第III巻の索引は、I,II,III巻の全てを含んでいる。

|

2023/04/22

記念にレコードを

 ときどき立ち寄るカフェのマスターから、開店8周年記念ということでシングル盤レコードを頂いた。段ボール箱の中に20-30枚ぐらいの中古のシングル盤レコードが入っていて、お好きな1枚をどうぞというもの。

Dscf5383-1a

 その多くは外国ポップスだが何枚かJPOPがあり、そこから「どうぞそのまま」(丸山圭子)を選んだ。これはシンガーソングライター丸山圭子による1976年リリースのボサノバ調の曲。作詞作曲は、もちろん丸山圭子である。

 ボサノバは1950年代にブラジル生まれの新しい音楽スタイルで60年代に世界中に広まった、ゆったりしたリズムで静かな印象をもつ曲が多い。1964年に発表されたアストラッド・ジルベルトが歌った「イパネマの娘」や「コルコバード」はビッグヒットとなり、世界中にボサノバを広めたそうだ。

 そのボサノバをとりいれた曲が1970年代中頃の日本で次々生まれた。「どうぞそのまま」は、1975年にリリースされた荒井由実の「あの日に帰りたい」とともに70年代和製ボサノバを代表する曲のひとつ。


 ところで記念品としてキーホルダーやボールペンなどは頂いたことはあったが、レコードは初めてのような気がする。

 しかし家に帰りレコード全盛時代をふり返ってみたら、アルバイト先でレコードを配るのを手伝ったことを思い出した。レコードといってもそれは小さなソノシート、収録されていたのは怪獣の声、つまりお客さんと一緒にきた子供へのプレゼントだった。カフェのマスターにはとても及ばないが、私もレコードを配ったことがあったのだ。

|

« 2023年2月 | トップページ | 2023年5月 »