5月の花木(かぼく)
リンゴの花を見かけた。リンゴと言ってもただのリンゴでない、あのニュートンのリンゴの子孫だ。
ニュートンのリンゴの木と言えば、小石川植物園にあるものが有名。それは1964年にイギリスから日本に来たもので、その木を親として枝を接木して増やし、そこから全国各地の学校や研究機関に分けられた。
上に載せた写真はそれらの木の一つ、その花はサクラ(ソメイヨシノ)よりはるかに大きく、直径は3㎝を超えている。植物図鑑ではリンゴの花径4-5㎝としているから、これでもリンゴとしては小ぶりかもしれないが。
4-5月に花をつける木と言えば、白や薄紅色が遠くからも目立つハナミズキもある。花びらのように見えるものは、じつは総苞片と呼ばれるツボミを包む部分が変化したものだが、この時季を代表する花の一つだろう。
このハナミズキにも物語がある。1912年に東京市からワシントンに送られたサクラの返礼として、1915年にアメリカからハナミズキが贈られ都内公園や学校などに植えられた。そのほとんどは失われてしまったが、いまも1本だけ残っているそうだ。
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