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2023/06/30

先が思いやられる

 初めてタブレットでオーダーするレストランに入ったときちょっと慌てた。おススメのものがトップページにあったので何とかオーダーできたが、それ以外はどうするかまったく分からず、このようなシステムが増えたら困るなと思ったほどだ。

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 先日、さらに進んだオーダーシステムに出会った。それはテーブルの上にQRコードが記載されたカードが置いてあり、自分のスマホでアクセスしてメニューを開きオーダーする仕組みらしい。「らしい」と書いたのは、こちらが戸惑っていたら、店の人が店の端末を使ってオーダーしてくれたから私のスマホは出番がなかった。

 調べてみたら、これはモバイルオーダーの店内利用タイプというものらしい。

 この話を知人にしたら、”そんなのスマホでネットショッピングするのと同じでしょう”と言われた。”いやいやネットショッピングは苦手だし、食事の注文なんかで苦労したくない”と答えたら。”こんなことに抵抗があるようでは、先が思いやられますね”と一蹴されてしまった。

 ようやくセルフレジに馴れてきたと思ったら新しいオーダーシステムが登場し、またまた周回遅れになりそう。この先どうなるのだろうか?

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2023/06/27

ヤブカンゾウの花2023

 今年もヤブカンゾウが開花した。今年は少し遅いような気がしたが、じつは開花日は昨年とほぼ同じである。

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 それにしても梅雨空の下に映える花と言えば真っ先に思い浮かぶのは水色のアジサイだが、鮮やかなオレンジ色のヤブカンゾウもありかもしれない。

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2023/06/24

ネジバナの名は

 下から上へ茎に巻きつくかのようにピンクの小さい花が連なり咲いている。ネジバナである。

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 以前、ネジバナを近所で見かけたが、いつのまにか消えてしまった。そのネジバナと数年ぶりに再会、しかも一度に二本。それらを見ていたら、茎に巻きつき咲く様子が一つは右巻きだがもう一つは左巻きになっていることに気づいた。じつはネジバナの花の右巻きと左巻きの出現率はほぼ同数で、上の写真のような光景は珍しくないらしい。

 ネジバナは、東アジアに広く分布し日本にも古くからあり、他の草に混じって野原や道路沿いでも見られるとされている。とはいえラン科の植物なので愛好家もいて、山野草として扱う店もあるそうだ。

 それにしてもネジバナという名はじつに分かりやすい。以前見たブラシの木もそうだが、花の形を見たままである。

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2023/06/17

縁側のある家の間取り図を読む

 先日、昭和初期の建築資料を探す話が持ち上がった。そのような本を身近で見たような記憶があったので、我が家の積読本山を調べたが見つからない。

 一日かけて探したが、どうしても見つからない。ついにあの本は、興味をもち中身をじっくり見たたが購入を断念したかもしれいとの思いに至った。つまり買っていないと思ったのだ。期限がせまっていたので、とりあえず建築関係の本を扱う古書店で記憶にあるものに似た本を購入してきた。

 ところが二週間後、段ボール箱に詰め込んでいた紙袋から探していた本がでてきた。やはり買っていたのだ!自分のポンコツぶりにちょっと凹む。

 さてどのような建築資料を探していたかというと、それは昭和初期の縁側のある家の間取り図を含む住宅図集。

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 あらためて住宅図集を開くと、これは令和の時代では無理だろうと思うものがある一方、いまでも暮らせそうなものもある。たとえば上に載せたのは昭和5年と昭和14年発行の住宅図集の1ページ。どちらも和室三部屋(右は8,6,6畳、左は8,6,4.5畳)に台所・浴室・トイレ・押入れがついた縁側をもつ木造平屋である。これなら二部屋をつなげて大きな部屋にするなど、いろいろな住み方が出来そうだ。

 それにしても住宅図集は、見方というか読み方によってはその時代の暮らしを知る資料として使えそうだ。一戸建てなのに風呂なし、これはたぶん銭湯利用を前提にしたものだろうか。また大きな家に書生室や女中室と書かれた三畳ほどの小部屋、古い日本映画で見たお屋敷の生活がそこにある。

 これらは建築の専門家なら何をいまさらかもしれないが、私にとってはいずれも新たな発見だ。

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2023/06/03

薬効が分かる植物図鑑

 ドクダミは薬になると、古くから言われている。民間療法では多くの病やケガに効く万能薬のように語られるが、いつも利用している植物図鑑にはその薬効や使い方は記載されていない。

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 「こんな薬草知っていますか、写真でみる薬用植物」(昭和61年)は、東京都衛生局薬事衛生課編集。薬用植物をそれぞれ見開き2ページで紹介、右ページに薬用となる部位や採取時期や使い方などの解説、左ページに写真を掲載している。

 たとえばドクダミのページを開くと、

  • 生薬名:ジュウヤク(十薬)
  • 薬用部分:地上部
  • 採取時期:6-7月(花期)
  • 調製法:日干し
  • 薬用:利尿、緩下、血管強化

 使い方

  • 乾燥したものはにおいがなくなって飲みやすく、クウェルシトリンなどの成分を含んでいる。
  • 民間では、利尿、緩下、血管強化の効があるので、急性腎炎、便秘症、高血圧に煎じて服用します(一般的な使用量 1日量10-15g)。
  • 漢方では、五物解毒湯に配剤され、かゆみ、湿疹に応用されます。
  • 生の葉をすりつぶすか、とろ火でやわらかくして練り、ガーゼにたっぷりつけてオデキやニキビにつけると自然にウミが出て早くなおります。

 等々が記載されている。

 この本は60種類の薬草を掲載している。その中には、これも薬草かとなる身近なものも含まれている。たとえば料理の薬味に使われる紫蘇(シソ)や生姜(ショウガ)、シソは、生薬名:ソヨウ、乾燥した葉は、発汗、解熱、鎮咳。ショウガは、生薬名:ショウキョウ、その根は、発汗、健胃、去痰などの薬用がある。

 また大輪の花で知られるボタンは、生薬名:ボタンピ、その根皮は鎮痛、鎮痙などに使われるとある。ただし園芸用として栽培されているボタンは、シャクヤクの根にボタンを接木したもの、つまりボタンピにならないなど興味深い話がぎっしり。

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