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2023/07/28

夏らしい音楽:ボサノバ

 前回の夏らしい音楽ハワイアンの続きとしてボサノバの話をしよう。


 ボサノバは1950年代にブラジルで生まれた音楽。世界に広く知られるようになったのは、1964年に発売されたジャズアルバム:ゲッツ・ジルベルトの影響が大きいそうだ。

 女性歌手アストラッド・ジルベルトが歌った「イパネマの娘」と「コルコバード」は、もはやスタンダード曲と言ってよいほど多くのミュージシャンにカバーされている。そのゆったりしたリズムとメロディ、抑えた歌唱は、どこかクールという雰囲気がある。夏になると聴きたくなるのは、そのクールさによるものかもしれない。

 日本ではアメリカから帰国した渡辺貞夫が1967年にボサノバの曲を収録したアルバムをリリースしている。さらに1968年森山良子の「雨上がりのサンバ」、1969年ヒデとロザンナの「真夜中のボサノバ」、1975年荒井由実「あの日に帰りたい」、1976年丸山圭子「どうぞそのまま」などがつづく。

 このようにボサノバは、日本の歌謡曲に新たな音楽スタイルとして取り込まれ、昭和歌謡の一部となったのだ。

 ところでボサノバの女王と呼ばれたアストラッド・ジルベルトが、先月(2023年6月)83歳で亡くなったそうだ。

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2023/07/22

夏らしい音楽:ハワイアン

 「昔は今頃になると夏らしい音楽がどこからか流れてきたが、最近はまったく聞こえませんね」。「夏らしい音楽って何?」「たとえばハワイアンとか・・・」「デパート屋上のビアホールでやってたでしょ」など、某カフェでオジサン達のとりとめない会話が聞こえた。


 私もデパート屋上のビアホールは行ったことがあるが、そこでハワイアンが流れていたかまったく覚えていない。なにしろ日中たっぷり熱せられ屋上は、日が暮れてもまだ暑く、とても納涼という気分になれず早々に屋内に移動したからだ。

 ところで私の父親に近い世代のオジサン達の音楽体験は、いまとは少し違うような。ハワイアンといっても、ハワイにルーツを持つものだけでなく、ハワイアン風にアレンジされた曲や日本で作られたハワイアン風歌謡曲も含んでいる。

 たとえば「南国の夜」は、もともとラテンの曲をハワイアン風にアレンジしたもの、さらに「夏の日の想い出」は作詞・作曲ともに日本人でハワイアン歌手日野てる子によりヒットしたそうだ。そんなオジサン達のハワイアン話にモヤモヤしていたら、若い知人が「あれは昭和歌謡ですね」とサクッと整理してくれた。

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2023/07/15

ミンミンゼミの初鳴き2023

 昨日の夕方、遠くにミンミンゼミの鳴き声を聴いたような。一夜明けて今日は、しっかり鳴いている。昨年は記録していないが、2020年は7月20日だったので今年はちょっと早いかもしれない。


 

 それにしても暑い日が続く、しかも蒸し暑い。もう30年ぐらい前だが工場勤務をしていた頃は気温が35℃に達することはめったになく、初めて36℃を経験したことはいまでも覚えている。日陰で36℃なら日差しの当たる場所はどうかと工場構内から外の駐車場に出てみたら、あまりに熱い空気に息苦しさを感じた。

 そのときの気温は40℃を超えていたかもしれない。息をするたびに体温より暑いものが体に入っていくようで、これは危ないと思いすぐ冷房のある構内に駆けこんだほどだ。

 連休最終日の7月17日は、東京の最高気温は37℃、関東の内陸部は39℃と予報されている。さらに熱中症情報によれば7月17日(月)から20日(木)まで連日危険レベルが予報されており、厳しい暑さがつづく。

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2023/07/10

ニイニイゼミの初鳴き2023

 ここ三日間ほど遠くでセミが鳴いているような気がしたが、確かめようとすると音が消えてしまいハッキリしない、もしかして耳鳴りだろうかと。ここまで書いたところで、以前も同じような話をしたことを思い出した。

 

 調べてみたら昨年もニイニイゼミの初鳴きを書いていた。ここ数日の猛暑で初鳴きの日はずれるかと思ったが、昨年とほぼ同じである。写真のオニユリも昨年と同じ場所で開花している。

 今週の東京は猛暑(気温35℃以上)がつづいているが、これも調べてみたら昨年は6月25日から7月3日まで連続9日間猛暑だった。つまりこれは数十年に一度の異常高温でなく、昨年とほぼ同じなのだ。これが平年の夏の気候になってしまうのだろうか?

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2023/07/08

サウンドバーガーと遊ぶ

 オーディオテクニカから新しく発売されたサウンドバーガーは、1982年に発売された初代のデザインを引き継ぎながらも最新の技術を取り入れたポータブル・レコードプレーヤー。たとえば電源はUSB充電、有線接続に加えてBluetoothによるワイヤレス接続が可能である。

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 サウンドバーガーは、じっくり聴くというより気軽にレコードを楽しむのが似合いそう。それを踏まえて最新のサウンドバーガーを我が家のデスクトップオーディオに有線接続しレコードを聴いてみた。

 まずは直径17㎝の45回転シングルレコード(いわゆるドーナツ盤)、本機とレコードの大きさのバランスが良く見ているだけで楽しい。もちろん再生音も問題ない。(上に載せた写真)

 つぎは直径30㎝の33回転LPレコード、こんな小さなボディで本当に再生できるか心配したが、これまた何の問題もなく聴くことができる。見た目がカワイイのでしっかり動作するか心配したが、それは見事にはずれ製品の完成度に感心する。

 じつは初代サウンドバーガーが発売された1982年はCDが登場した年だが、音楽ソフトはレコードが全盛だった。初代モデルは、そのような時代に開発されただけあって、レコード再生の押さえるべき点はしっかりしているようだ。

 レコードプレーヤーは機種によって多少の違いはあるが、その外形はどれも似たり寄ったり。その中にあってサウンドバーガーは、一目でそれと分かるデザインをもちながら実用となる製品だ。

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