夏らしい音楽:ボサノバ
前回の夏らしい音楽ハワイアンの続きとしてボサノバの話をしよう。
ボサノバは1950年代にブラジルで生まれた音楽。世界に広く知られるようになったのは、1964年に発売されたジャズアルバム:ゲッツ・ジルベルトの影響が大きいそうだ。
女性歌手アストラッド・ジルベルトが歌った「イパネマの娘」と「コルコバード」は、もはやスタンダード曲と言ってよいほど多くのミュージシャンにカバーされている。そのゆったりしたリズムとメロディ、抑えた歌唱は、どこかクールという雰囲気がある。夏になると聴きたくなるのは、そのクールさによるものかもしれない。
日本ではアメリカから帰国した渡辺貞夫が1967年にボサノバの曲を収録したアルバムをリリースしている。さらに1968年森山良子の「雨上がりのサンバ」、1969年ヒデとロザンナの「真夜中のボサノバ」、1975年荒井由実「あの日に帰りたい」、1976年丸山圭子「どうぞそのまま」などがつづく。
このようにボサノバは、日本の歌謡曲に新たな音楽スタイルとして取り込まれ、昭和歌謡の一部となったのだ。
ところでボサノバの女王と呼ばれたアストラッド・ジルベルトが、先月(2023年6月)83歳で亡くなったそうだ。
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