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2023/08/11

もう一度コンパクトカメラ番外編・90年代のコンパクトカメラ本

 カメラファンならカメラに関して多くの著作があるプロカメラマン田中長徳の名を知る人は多いだろう。その著作の中に、一冊まるごとコンパクトカメラを取り上げたものがある。

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 「論より証拠のコンパクトカメラ」(アルファベータ、1995)は、カメラジャーナル発行の小冊子からコンパクトカメラを取り上げた記事を集め一冊にしたもの。定番の高級コンパクトカメラをはじめに、リコーR1、フジ・カルディアミニ・ティアラ、ニコンミニなどの普及機、さらに当時販売されていた20機種をプロ目線で評価した文章を新たに追加している。

 たとえば私も使用していたリコーR1の章を開くと、まだ試作段階のボディ金型を見た話しにそうなのかとなり、開発の裏話にそんなことがきっかけだったのかと驚いたり、実機レポートの内容にその通りと共感したり、そういう見方もあるかとなる。なんといってもプロから見たコンパクトカメラの話はどれも興味深く面白い。

 この本を開くとフィルムカメラ最後の輝きを見るような。90年代は、各社から個性的デザインのコンパクトフィルムカメラが次々登場していたのだ。

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