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2023/11/25

冬にノゲシの花を見る

  ノゲシの開花時期について牧野植物図鑑は、「ふつう花は4-7月」と”ふつう”という言葉を付け加えている。これは4-7月を超えて開花することを踏まえての表記だろうか。

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 上に載せた写真は2023年11月23日撮影、このように11月でもノゲシが咲いている。こうなるとノゲシの開花時期は、春から初冬までと言えるだろう。さらに花の姿が似ているセイヨウタンポポの開花時期は3-10月とされているが、こちらは真冬でも見かけるので一年中と言えるかもしれない。

 ノゲシもそうだが、このごろ季節外れの花をよく見かける気がする。今年に限って言えば、夏の猛暑と少雨の影響による一時的現象かもしれないが、長期的にみるとどうだろうか?

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2023/11/22

ハナカタバミに出会う

 線路沿いの草の中にムラサキカタバミに似た草を見かけた。

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 葉はハート形が3枚あつまり花もピンクでムラサキカタバミに似ているが、その花径が3㎝ぐらいありはるかに大きい。これはハナカタバミのようだ。牧野植物図鑑によれば、ハナカタバミはアフリカ喜望峰地方原産、江戸末期に渡来、九州で帰化とある。(喜望峰は南アフリカのケープ半島の南西端の地)。

 原産地南アフリカからヨーロッパやアメリカに渡り、さらに巡り巡って江戸時代の日本に渡来した植物は他にもある。たとえばゼラニウムやグラジオラス、フリージアなどもそうらしい。

 南アフリカの名は、2015年ラグビーワールドカップで日本と対戦したことで一気に身近になったが、植物の世界でははるか前の江戸時代から日本と繋がっていたのだ。

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2023/11/15

最新型カセットウォークマンと遊ぶ

 ウォークマンはSONYの登録商標なので他社はポータブル・カセットプレーヤーのように表記しているが、これはカセットウォークマンと呼べるものだろう。

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 外出先でカセットテープを聴くためカセットウォークマンを購入しようとしたら、本家SONYはすでに製造していないし主要メーカーもみな製造完了している。そんななか最新型カセットウォークマンを見つけた。東芝AUREXのポータブル・カセットプレーヤー AX-W10 Walkyは、量販店の販売開始日が2023年7月21日とあるから間違いなく最新型。

 手にとってみるとボディがちょっとふっくらしていて、ギュッと引き締まったかつてのウォークマンを知る者はちょっと戸惑う。しかし最新機種だけあってブルートゥースによるワイレス機能もついているし、なんと言っても新品で購入できるのがうれしい。

 手元にあるカセットテープを入れてイヤホンで聴いてみると、最初は音が軽い気がしたが、一本全部が終わるころには落ち着いてきた。エージングというより、こちらの耳が慣れたのだろう。かつてよく聴いたジョージウィンストンのアルバム・オータムのテープを入れたら、予想以上に低域がしっかりしていて80年代にこのアルバムを聴いたときの感動がよみがえる。

 久しぶりに段ボール箱にしまってあったカセットテープを取り出し聴きはじめたら止まらない。購入したことを忘れていたテープもでてきて、しばしタイムカプセルを開けた気分にひたる。

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2023/11/10

初冬に見る花

 気象関係のサイトは、今年の紅葉は夏の猛暑の影響で平年並みか少し遅れると予報している。

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 紅葉はどのぐらい進んでいるのか確かめようと、いつも冬に訪れる山の寺へ。モミジの葉は青々しておりまだ紅葉の兆しは見えない、どうも遅れているような気がする。何か冬らしいものはないかと探して見つけたのが、寺の境内へ向かう坂道に咲くツワブキ。

 ツワブキは、公園やマンションの植え込みでも見られるので、珍しい植物ではない。しかし多くの草花が色あせはじめる晩秋から初冬にあって、その黄色の花はひときわ明るく映える。

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2023/11/08

立冬の食べ物は

 今日11月8日は立冬、カボチャを食べようかと思ったが、いやいやカボチャは冬至だと気づき止めにする。

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 ところで立冬と冬至はどう違うんだろうか?ちょっと気になり検索してみたら、なんだそうかとなり、しかも立冬には行事食はないとなっていた。

 それならば立冬にふさわしい食べ物はなんだろうか?思いついたのが、11月6日に解禁になった「松葉ガニ」。しかしこの時季のカニはあまりにハードルが高すぎる。もっと一般的なものはないかと次に思いついたのが「おでん」。ところが「おでんの日」というものがすでにあり、これは2月22日とされている。

 結局、これぞ立冬の食べ物というものが見つからない。それはそうだろう、もしそのようなものがあれば業界団体が「今日は立冬、XXXを食べよう」などのキャンペーンをとっくに行っているはずだ。

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2023/11/03

晩秋に歩けば

 ようやく涼しくなり秋の景色をじっくり見られるようになった。まずはこの時季のお楽しみである、地面に落ちている木の実の観察。

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 カリンは自然落下したようだが、柿は剪定されたものだろう。その柿の実の一部が鳥についばまれている、これはヒヨドリかメジロの仕業だろう。しばらく前にヒヨドリらしい鋭い鳴き声が聞こえたのでヒヨドリの可能性が高いが、ついばむ様子は見ていない。

 ところで最近、変わった鳥の鳴き声を耳にした。それはピッピッのあとにカチカチという固いものを噛むような音がつづく。調べてみるとジョウビタキのようだが、その姿を見ていないのではっきりと言い切れない。もしそうならば季節は確実に冬へ向かっているのだろう、なにしろジョウビタキは冬の渡り鳥だそうだから。

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