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2024/01/28

月光価千金

 Our Jazz Songs(新興楽譜社)は、1937年(昭和12年)発行の楽譜集。これは昭和初期に、どのような外国曲が日本で演奏され歌われていたか知る参考資料になりそうだ。

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 その中には現代の分類では、これジャズですかと戸惑うものも含まれている。たとえばCaminito(思い出の小路)はタンゴだし、Sous Les Toits de Paris(パリの屋根の下)はシャンソン、das muss ein stück vom himmel sein(恋の都会)はドイツ映画会議は踊るの主題歌 。この映画の日本公開は1934年だから、当時の最新曲だろう。

 もちろんMy Blue Heaven(青空)やGet Out and Get Under the Moon(月光価千金)などのジャズも掲載されている。細かい分類にこだわらず外国曲を幅広く81曲収録、しかも全ての曲に日本語歌詞をつけている。

 それにしてもMy Blue Heavenを「青空」とするのはすぐに思いつきそうだが、そのまま直訳すれば「外に出て月の下へ」となりそうなGet Out and Get Under the Moonを「月光価千金」としたのは、いかにも月明りの情景を思わせる素晴らしい言葉選びだ。

 この月光価千金をYoutubeで検索したら、真っ先に見つけたのは上海バンスキングでの吉田日出子の歌声、さらに検索を続けたら昭和初期に活躍した川畑文子の歌声を見つけた。下に載せたのがその川畑の歌声。1番は日本語だが、2番は英語となり、その英語は日本語より滑らかなような。じつは川畑はアメリカ生まれの日系3世で、アメリカでデビューし活躍した後に来日したそうだ。

 

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2024/01/18

今年最初の上弦の月を見る

 1月14日夕方、西の空を見上げたら細い月があった。この日の月齢は2.6だから、まさしくこれは三日月と言えるだろう。

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 月の満ち欠けを表す言葉のなかで、十三夜(じゅうさんや)、十五夜(じゅうごや)、十六夜(いざよい)など数字が入るものはその月の映像がすぐ思い浮かぶが、立待月(たちまちづき)や居待月(いまちづき)となるとまるでお手上げ。立待月は十六夜の翌日、居待月はさらにその次だそうだが、これらはあまり聞かない言葉だから知らなくても問題はないだろう。

 ところで歌にもある上弦の月は、どのような月だろうか?私は長いあいだ、三日月からそれが段々太くなり月の半分直前まではすべて上弦の月だと思っていた。じつはこれは間違いで、新月をすぎて最初の半月が上弦の月だそうだ。つまりピンポイントで上弦の月の日があり、今年最初のその日は1月18日。

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 残念ながら18日は空に薄い雲が広がり月はぼんやりしていたが、満ち欠けの様子は分かりそうなので撮影。それが上の写真、今年最初の上弦の月である。

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2024/01/13

1月のノゲシ

 11月に冬に咲くノゲシの花のことを書いたが、それが年を越して1月になっても咲いている。

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 いままでノゲシの花は夏に咲くと思っていたが、図鑑で確認するともう少し幅広いようだ。前回紹介した牧野植物図鑑では開花時期をふつう4-7月としているが、別の新しい図鑑では3-10月としている。どちらにしろ夏を挟んで春から秋にかけて咲くようだ。

 それが12月さらに年を超えて1月でも咲いている。一言でいえば季節外れの開花だろうが、これは今回限りの現象だろうか?もしかして開花期間がさらに広がることの前兆かもしれない。これがつづけば、いずれノゲシの花は1年中見られるようになるのだろうか?

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